トレック・セガフレード、ジャパンカップ前日記者会見

デゲンコルプ、別府、ポポヴィッチがそろう

デゲンコルプが意気込みを語る
ポポヴィッチ監督は5回目の来日

10月19日(金)、ホテルニューイタヤにてトレック・セガフレードのジャパンカップ前日記者会見が行われた。出席したのは、チームが誇るエーススプリンター、ジョン・デゲンコルプと日本のスーパースター別府史之、そして監督のヤロスラフ・ポポヴィッチだ。

ポポヴィッチ監督は、「今年ジャパンカップに来るのは5年目。毎年いい結果を出しているので、チームとしてもまたいい結果を残したい」と意気込みを語った。

また、最初は選手として来ていたポポヴィッチは、監督になってから来日した際もなお、「ポポー!」と、多くのファンから名前を呼んでもらえるとのこと。多くの声援も楽しみにしたいと話した。

デゲンコルプも調子をキープ

デゲンコルプが今シーズンについて振り返る
チームで大谷資料館に行ったと話した

来日2回目のデゲンコルプは、「今年はコンディショニングの面で苦労したことがあったけど、ツール・ド・フランスで1勝もできた。直近のツアー・オブ・ターキーでもいい調子で走ることができたので、この調子で明日・明後日のレースも臨みたいと思う。以前来日したさいたまクリテリウムの時も日本人のファンたちのおもてなしには感動したんだ。できる限り写真やサインにも対応したいと思う」と日本を楽しみに来たようだ。

また、2年前の交通事故で重大な怪我を負ったデゲンコルプは、現在の状態についてこう語る。「2年前にケガをしてから、だいぶ回復するのにすごく時間を要した。今のコンディションは、だんだん戻ってきたけど、それまでの道のりでいろいろ我慢しなければならないことがたくさんあったし、すべきことを一つずつ積み重ねてきて、ここまで戻ってきたという感じだよ」

今年、ツールの第9ステージで勝って、涙を流していたが、その時の感情について、「言葉で表すのは難しい。事故から復帰して、プレッシャーがある中で、ようやく大きいレースで勝てたことがものすごく嬉しかった。自分のキャリアの中でもトップ3に入るくらいの大きい意味合いだった」と話す。

準備万端の別府はクリテリウムを狙う

9月後半から日本での調整に入った別府は、クリテリウム3勝目を狙う
3人は笑顔で前日記者会見を終え、プレゼンテーションの準備に向かった

別府は、「今シーズンは、ツアー・ダウンアンダーから始まって、最近ではアジア大会で銀メダルをとって、9月の後半から日本で調整することになりました。毎年走っているジャパンカップをすごく楽しみにしていて、クリテリウムも得意なので楽しみです。世界のトップスプリンターであるデゲンコルプ選手と走るのも楽しみにしています。」

最後に日本のファンに向けて別府はこう話す。「生きていてこんなに声援もらえることはないので、今年もしっかり走って、トレック・セガフレードをたくさん応援してもらいたいです。僕らの走りをしっかり見てください!」

明日20日(土)15時40分より、宇都宮市大通り周回コースにてクリテリウムレースが行われる。本戦のサイクルロードレースは、21日(日)、宇都宮森林公園周回コースにて10時からスタートだ。シーズン終盤の選手たちの走りを目に焼き付けろ。

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