生け花体験で交流深める オランダと平戸の高校生

 高校生の交換留学で、長崎県平戸市に滞在中のオランダ・ノールトワイケルハウト市の留学生と平戸の生徒計24人が16日、同市の宮の町コミュニティーセンターコメルシオで生け花体験をした。

 ノールトワイケルハウト市はオランダ西部の地方都市。交換留学事業は、平戸オランダ商館の復元を記念し、姉妹都市協定を締結した翌年の2012年に始まった。

 留学生は12日、来日。県立猶興館高と北松農業高の生徒宅に泊まりながら、23日まで異文化体験や市民と交流している。

 体験は、花で両市友好の機運を高めようと平戸市内の生花店や高校などでつくる「花で結ぶ絆プロジェクト」(林浩司代表)が企画した。参加者は、池坊流師範の楠原法子さん(73)の指導で型にとらわれず挿す「自由花」に挑戦。吸水性スポンジを使ってバラやクジャクソウなど計8種の花を思い思いに飾り付けた。

 北松農業高2年、寳亀鮎花さん(17)は「生け花はそれぞれの個性が出て面白い」と笑顔。レーウェンホルスト中高学校の高校1年、ダービッド・バークさん(15)も「みんな親切で友達になれてうれしい。花が好きな母のため写真も送った」と話した。

 来年1月には平戸の高校生がオランダを訪問する予定。

生け花を楽しむオランダの留学生(右)ら=平戸市宮の町

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