NHK跡に展示施設案 熊本市「構想」、城の価値など発信

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熊本市が借り受け、熊本城の石垣などを置いているJT熊本支店跡地(中央)。右奥が旧NHK熊本放送会館。左奥は県立美術館分館=熊本市中央区

 熊本市は19日、旧熊本城域にある旧NHK熊本放送会館と日本たばこ産業(JT)熊本支店の両跡地の整備計画を盛り込んだ「基本構想案」を関係者に説明した。NHK跡には、城の歴史にまつわる展示・学習施設を新たに建設。観光客らに、中心市街地、美術館などと合わせて回遊してもらうイメージを提案している。

 両跡地は計約1万7千平方メートル。特別史跡熊本城跡の東側(千葉城地区)にある。市は現在、土地を無償で借り、熊本地震からの復旧工事の資材置き場などとして使っている。今後は特別史跡に追加指定されるよう、来年1月にも文化庁に要望する。

 基本構想案では、その後の2020年度にJT跡地、翌21年度にNHK跡地の土地を取得。旧NHK会館の建物は解体し、熊本城の価値や魅力、熊本地震の被害と復旧の過程、調査研究の成果などを広く知ってもらうための施設を新たに建設。JT跡地は当面資材置き場などとして使い、将来的に広場としての整備を考える。

 お城を中心に、城彩苑、県立美術館、熊本博物館、県伝統工芸館、中心市街地などと合わせて、回遊してもらう観光ルートを想定。各館の共通入場券も新たに検討する。

 市は19日、特別史跡熊本城跡保存活用委員会の計画部会で、委員の専門家らに基本構想案を非公開で説明。今後庁内で協議した上で、11月開催の同委員会に正式に示して意見を聞くという。部会の会議を非公開としたことについて「庁内の協議前であり、公開できる段階ではないと考えた」としている。(飛松佐和子)