メクル 第315号 みんなで“釣りダンス”

 子どもたちと地域(ちいき)、保護(ほご)者が一緒(いっしょ)につくり上げる「はこべら祭り」。学習発表会を兼(か)ねていて、各学年が出し物を披露(ひろう)します。年間で一番楽しみにしている一大イベントは、10月28日に校庭で開かれます。

 5年生はストリートダンスに初挑戦(ちょうせん)。全110人が魚釣(つ)りをテーマにした“釣りダンス”を見せようと、練習に励(はげ)んでいます。福岡(ふくおか)の先生に指導(しどう)を受け、みんなで意見を出し合いながら特訓。中には、休憩(きゅうけい)時間に自主練習する子もいます。

 ポップやブレイキンなど4パートに分かれて踊(おど)るのが見せ場。ヒップホップ担当(たんとう)の川口乃愛(かわぐちのあ)さん(10)は「初めてでむずかしいけどやりがいがある」と真剣(しんけん)。船長役の林田歩夢(はやしだあゆむ)君(10)も「みんなを引っぱっていきたい」とやる気満々です。

 あいさつがすばらしい児童をクラスメートが推薦(すいせん)し、顔写真を廊下(ろうか)など2カ所で紹介(しょうかい)する「あいさつ名人の星」。名人に選ばれた6年生の中村成侃(なかむらたいかん)君(11)は「大きな声であいさつするとすっきりする」。玄関(げんかん)の掲示板(けいじばん)には「助けてもらった」「お礼を言ってくれた」-など、地域の人が児童の心温まるエピソードを投稿(とうこう)する「東っ子心あったカード」も。同校から始まった取り組みは、今や町内の全小学校に広がっています。          

 ◆学校メモ 本多(ほんだ)ひとみ校長、児童数647人。6年生有志(ゆうし)が作成した特大学校案内を玄関(げんかん)に掲示(けいじ)。野草でもある「はこべら」が校歌の歌詞(かし)や、学校便りと祭りの名になっている。

はこべら祭りでストリートダンスに挑戦する5年生。「楽しい♪」と練習中も笑顔=時津東小
あいさつ名人に選ばれると顔写真を掲示される。「あ、あった!」と笑顔の子どもたち

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