V・ファーレン長崎 21日に磐田戦 J1“残留決戦”へ

 サッカーJ1リーグのV・ファーレン長崎は21日午後4時から、長崎県諫早市のトランスコスモススタジアム長崎で16位磐田と対戦する。J1初年度の今季も残り5試合。現在は最下位ながら、残留圏内となる15位との勝ち点差は小さく、下位と直接対決する次の2試合がチームの命運を大きく左右しそうだ。

 8月の5連敗で最下位に転落したV長崎。9月以降は4試合で2勝1分け1敗と安定している。中3~4日で試合が組まれた夏場から一転。次の試合までに1~2週間の準備期間ができたこともあり、生命線である「ハードワーク」を取り戻した。

 “残留決戦”を前に、チームは17日から島原市営陸上競技場に練習場所を移して最終調整。戦術などの確認に時間を割いてきた。高木監督は19日の囲み取材で「粘り強く、うまく攻守のバランスを取るチーム」と磐田を警戒すると同時に、しっかり分析もできている様子だった。

 17位鳥栖との勝ち点差は「2」で、磐田戦の結果次第で順位が入れ替わる可能性がある。11月4日にはアウェーで鳥栖との対決も控える。主将の高杉は「ちょっとしたことで状況は大きく変わる。最後にサポーターの皆さんと喜びを分かち合いたい」と表情を引き締めている。

試合形式の練習で競り合うV・ファーレン長崎のバイス(左)ら=島原市営陸上競技場

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