万田坑跡と荒尾干潟 駅名標やデザイン観光案内板などに愛称採用

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「世界文化遺産 万田坑駅」の愛称名などを入れてリニューアルした荒尾駅の駅名標=荒尾市
夕日の干潟の写真を取り入れた南荒尾駅の駅名標。スマホで撮影する利用者もいる

 荒尾市はJR鹿児島線の荒尾、南荒尾の両駅の愛称に世界文化遺産の三池炭鉱万田坑跡と、ラムサール条約登録湿地の荒尾干潟を採用し、10月から駅名標などをリニューアルした。

 観光地へのアクセスの良さをPRし、鉄道の利用者増や周辺の活性化につなげる狙い。夕日の干潟をデザインするなど工夫しており評判も上々だ。

 荒尾駅の愛称は「世界文化遺産 万田坑駅」。駅名標は市章カラーの緑色を基調に、第二立て坑やぐらや、れんが造りの巻き上げ機室をデザイン。駅ホームの観光案内板やバスの案内板など計7カ所を一新した。

 南荒尾駅は「ラムサール条約湿地 荒尾干潟駅」。2019年度に新設される「荒尾干潟水鳥・湿地センター」の最寄り駅となる。夕日が沈む干潟に、渡り鳥が群れで飛ぶ写真を駅名標などに使った。事業費は両駅で計158万円。

 南荒尾駅では、シロチドリがちょこんと乗った駅名板などをスマホで写真に撮る利用者も。兵庫県から帰省した松尾隆二さん(64)は「すてきなデザインで、イメージアップになりますね」と笑顔で眺めていた。

 荒尾駅と万田坑やグリーンランドを結ぶバス路線に、立て坑やぐらなどの写真をプリントしたラッピングバスも今月導入。産交バス2台が、倉掛線を中心に来年3月末まで1日7~9便運行する。

 市は「駅の知名度を高めつつ、公共交通機関の利便性の高さもPRして、観光客誘致につなげたい」としている。(原大祐)

(2018年10月20日付 熊本日日新聞朝刊掲載)