生徒が茂木の未来を考える 長崎市職員が特別授業

 長崎県長崎市北浦町の長崎市立茂木中(竹市保男校長、81人)で19日、全校生徒が茂木の未来について考える特別授業があった。生徒たちは茂木の強みや弱み、改善策について意見を出し合った。

 茂木中は今月、生徒たちが主体的に地域創生を考えるような授業づくりに取り組んでいる。長崎市も、まちづくりについて話し合う場を社会科の授業に取り入れてもらおうと長崎市内の学校に昨年度から提案し始めており、今回、長崎市職員が茂木中で特別授業を開いた。

 生徒たちは学年ごとに班に分かれた後、茂木地区の地図を使いながら話し合った。「地域の行事を増やしてほしい」「子どもが遊べる場所が少ない」という声が上がった一方、「地域の人が明るい」「火事や地震が少ない」という意見も上がった。

 3年の森山美空(みく)さん(15)は「交通は不便だけど、自然豊かな茂木が好き。みんなの意見を尊重しながら、自分が好きな茂木を守りたい」と話した。

地図を使って、茂木の未来について考えた特別授業=長崎市立茂木中

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