運航再開祝い式典 新五島産業汽船 長崎、鯛ノ浦港で

 経営破綻し離島航路を休止・廃止した長崎県の五島産業汽船(新上五島町)から長崎-鯛ノ浦(同町)航路を引き継いだ同名の新会社は20日、長崎、鯛ノ浦両港で記念式典を開き、関係者が航路再開を祝った。
 鯛ノ浦港では江上悦生新上五島町長ら7人がテープカット。新会社の藤原圭介社長は「要望に沿った航路運営をできるように努力する」とあいさつした。
 長崎港の式典には、新上五島町を含む衆院長崎3区選出の谷川弥一議員(自民)、下野元也九州運輸局長らが出席。谷川氏は「早く船を動かすため、やるだけやってみようと関係者と協議してきた」、江上町長は「利用者本位のスタートに感銘している。できる限りの支援をしたい」とそれぞれ述べた。
 新会社は旧五島産業汽船の従業員らが設立。九州運輸局の認可を受け、19日に長崎-鯛ノ浦航路を約半月ぶりに再開した。

航路再開を祝いテープカットする関係者=新上五島町、鯛ノ浦港

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