全国高校ラグビー県大会 長崎東と長崎西の初タッグ

 ラグビーの第98回全国高校大会県大会は20日、大村市の県営放虎原ラグビー場で開幕した。第1日は1回戦3試合が行われ、島原農、島原工、佐世保工が2回戦に進んだ。
 長崎東・長崎西-島原工は、長崎東・長崎西が前半開始早々に先制トライ(ゴール)を挙げたが、その後は総合力で上回る島原工ペース。バックス展開、モールなどのFW攻撃で前後半計9トライ(5ゴール)を奪い、55-7で快勝した。
 第2日は21日、同ラグビー場で1回戦残り3試合を実施する。

◎創立70周年に初タッグ/長崎東と長崎西

 11月に創立70周年を迎える長崎東と長崎西が初めてタッグを組んで出場。結果は島原工に7-55で敗れたが、副将のFW松本(長崎東)は「普段は人数が少なくてできないプレーもやれた。いい経験になった」と充実感をにじませた。
 正月の「東西戦」を恒例にするなど、長年ライバルとして戦ってきた両校。今年も単独出場を目指してきたが、ともに部員不足のため、合同チームの結成に至った。そんな本意ではない形での出場だったが、北島監督(長崎西)は「合同練習をするたびにいいチームになった」。開始早々、スクラムからのバックス展開でCTB塩田(長崎西)が先制トライを決めるなど、練習の成果は出せた。
 進学校の両校は高校から競技を始めた選手がほとんど。今後もそれぞれ限られた練習時間で集中して楕円(だえん)球を追い続ける。主将のWTB武田(長崎西)は「今回の経験を持ち帰り、パワーアップして来季に挑みたい」と手応えをつかんだ様子だった。

【1回戦、長崎東・長崎西―島原工】前半12分、島原工の前進を懸命に阻む長崎東・長崎西の選手たち=県営放虎原ラグビー場

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