優れた国語教育を実践 藤田教諭(徳島・佐古小)に大村はま奨励賞

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 徳島市の佐古小学校の藤田賀史(よしふみ)教諭(40)が、優れた国語教育を行う45歳以下の教諭を顕彰する「第3回大村はま奨励賞」(大村はま記念国語教育の会主催)を受賞した。新聞記事を活用した平和学習への取り組みが評価された。県内での受賞は初めて。

 藤田教諭は、平和について理解を深めてもらおうと、昨年度の6年生に対して16こまかけて単元学習を実施。広島市の原爆ドームが世界遺産に指定されるまでの歩みを学んだ上で、ドームの耐震化や、「原爆の子の像」のモデルになった佐々木禎子さんを取り上げた記事を基に授業を進めた。

 児童は、12歳で亡くなった禎子さんの気持ちを想像しながら意見を交わした。

 藤田教諭は18年前、教員採用試験の時事問題に対応するため新聞の切り抜きを始めた。今も毎日続け、授業に活用している。

 20日、広島市であった研究大会で表彰を受けた藤田教諭は「新聞は子どもたちの関心を高める最適な教材。ライフワークとして活用に取り組みたい」と話した。

 大村はま(1906~2005年)は国語教育研究家で、子どもの興味に合わせて教材をまとめる単元学習の理念を確立した。「大村はま国語教室の会」が1981年から教師を顕彰。大村の死去に伴い組織を改め、2016年から奨励賞1人を選んでいる。

「授業に新聞を活用したい」と話す藤田教諭=徳島市の佐古小学校