〔口永良部島〕約3年ぶりにごく小規模な噴火 噴火警戒レベル3(入山規制)継続(10/21)

福岡管区気象台と鹿児島地方気象台によると、鹿児島県の口永良部島では、きょう21日18:31頃、ごく小規模な噴火が発生し、有色の噴煙が100mまで上がりました。口永良部島の噴火は2015年6月19日以来、3年4か月ぶりとなります。
口永良部島では、この噴火の後、21:10頃から再び噴火が発生し、現在も継続しています。この間の最高噴煙高度は火口上200mとなっています。
口永良部島では8月以降、新岳火口のごく浅い場所を震源とする火山性地震の回数が増減を繰り返し、今月19日からは多い状態で経過するなど火山活動が高まった状態となっていることから、気象台では今後も火口周辺約2kmの範囲に影響を及ぼす噴火の可能性があるとして警戒・注意するよう呼びかけています。
なお、口永良部島の噴火警戒レベルはレベル3(入山規制)が継続しています。

口永良部島では、2015年5月29日に噴煙が火口上9000m超に達する爆発的噴火が発生し、気象庁は噴火警戒レベル導入後初となるレベル5(避難)を発表、一時全島民が島外へ避難しました。
この噴火後、噴火警戒レベルは順次引き下げられ、今年(2018年)4月30日にはいったん噴火警戒レベル2(火口周辺規制)まで引下げられたものの、8月15日に新岳南西山麓付近で地震回数が増加したことから一時噴火警戒レベル4(避難準備)に引上げ、その後8月29日以降はレベル3(入山規制)となっています。

■警戒・注意事項
【警戒】
・新岳火口から概ね2kmの範囲:噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石
・新岳火口から概ね2kmの範囲および向江浜地区から新岳の南西にかけての火口から海岸の範囲:火砕流
【注意】
・風下側:火山灰、小さな噴石

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