興南、手堅く8強 秋季九州高校野球 熊本国府に5―2

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 来春の選抜高校野球大会の出場校選考で重要な資料となる秋季九州大会(第143回九州大会)は21日、熊本県の県営八代野球場などで1回戦の残り4試合が行われ、県代表の興南(沖縄2位)は熊本国府(熊本1位)に5―2で勝利し、初戦を突破した。興南は22日、攻守にまとまりのある筑陽学園(福岡1位)と準々決勝を行う。筑陽学園は主将の江原が4番に座る打線はしぶとく、集中打で得点を重ねる。背番号1をつける西は変化球でかわす投球が持ち味で西舘、サウスポーの菅井も含め、調子によって使い分けられる層の厚さも強みのチームだ。

◆宮城、主戦の自負14K

 投打のかみ合った興南が熊本国府を5―2で下し、準々決勝進出を決めた。エースの宮城大弥は、自己最速となる145キロの直球を主体に14奪三振で完投した。「ブルペンから球が走っていた。エースらしく、堂々しないといけないと思っていた」。宮城の静かな言葉の端々に、主戦投手の自信があふれた。

 熊本国府のエース齋藤の低めの変化球を警戒した興南打線だが、二回にいきなり齋藤を捉えた。6番の遠矢大雅からの5連続安打で3点を先制。その後も五回、八回のチャンスをしっかりものにしていった。

 先発の宮城は「今まで以上に伸びていた」(捕手・遠矢)直球と変化球を交えながら毎回三振を奪った。しかし六回に直球中心の配球が読まれ、連打を浴びて1失点。さらに押し出し死球を与えてしまう。満塁のピンチが続いたが、左翼手・知念勇気が抜ければ走者一掃の打球をダイビングキャッチし、切り抜けた。

 その後は、宮城が最終回まで常時140キロ以上の直球で相手打線を抑え続けた。我喜屋優監督は「(六回は)遠矢のいいリードも大きかったし、レフト(知念)のファインプレーも良かった」と振り返る。その上で「宮城のスピードが従来よりも増し、変化球も生きていた。だいぶ成長している」と力投を褒めた。

 22日は選抜大会出場の目安となる4強進出を懸け戦う。宮城は「絶対に勝つことをイメージしていきたい」と、表情を引き締めた。

 (屋嘉部長将)