ラーメン激戦区!学生の街日吉で食べる「武蔵家」のがっつり横浜家系ラーメン

横浜市に位置する東横線日吉駅には慶應義塾の高校・大学があります。駅を挟んだキャンパスの反対側には、横浜家系をはじめとしたラーメン屋さんがいっぱい!その奥は閑静な住宅街として知られます。日吉マダムが、「日吉で一番人気と聞くよ。いつも並んでいるし」という武蔵家に単身乗り込んできました。

フレンドリーな接客と明るい店内

日吉駅の改札を出たところに、「虚球自像」、通称「ぎんたま」のオブジェがあります。横に回れば大きさ違いの穴がいくつか開いていて、ついつい覗き込んでしまいます。

向かって右手に慶應のイチョウ並木が見え、左手には商店街、通称「ひようら」が広がっています。

放射状に伸びる商店街の中で、真ん中にある日吉中央通りを2ブロック進んで右に入ったところに、目当ての武蔵家があります。

土曜のせいか行列が店の外に伸びていませんが、普段はかなり混むんだろうなと思わせる看板が。学生グループに「迷っている間に混んじゃうよ」といった声かけをしている案内係のお兄さんを発見。嫌味はありません。

店内の券売機でチケットを買います。レディースラーメンが550円と安いのに驚きましたが、750円の味玉ラーメンにしました。「麺かため、味こいめ、脂おおめ」がいいのかもしれないけれど、初回だしどうしたものかとお兄さんに相談。完全に好みだという回答が。ただ、麺は固めが好みと言うので、それだけ指定して席が空くのを待ちます。

「迷っている間に混んじゃうよ」は伊達ではなく、学生グループが何組もやってきました。「お兄さんたち、何やってる人?」「テニサーです」「サークルどこ?」といった会話が案内のお兄さんと学生たちの間に繰り広げられています。

壁をみれば、チェキが一面に。

大学のゼミからの感謝状もあります。学生が主役といった感じもありますが、部外者感はありません。

店内を見渡します。天井の赤く塗られた梁がアクセントになっています。

席に案内されました。メニューとお店のルールが。「※スープの表面に張る膜はコラーゲンです。」の言葉にテンションが一段上がります。隣の席の学生2人連れに、行列に並ぶ友人から「おまえら何ゆっくり食ってんだよ!」とヤジが飛びます。明るい雰囲気で、コラーゲン摂取の前に気分が若返るようです。

ラーメン登場。海苔が立派!

麺の湯切りなどよく見えるので楽しい席です。画像の右下にうつっているのは、きゅうりの醤油漬け。やっぱりサービスのごはんを頼もうか悩み始めたところにラーメンが到着。

例の案内のお兄さんが、「きれいな服を汚さないように」と言いながら、大判の紙ナプキンを手渡してくれます。エプロン代わりに装着。

緑に透ける海苔がそびえ立つ様にワクワクしながら、まずスープをいただきます。心の中でつぶやいたのは、「濃厚!」。さすが家系です。

かための麺の、ハリのある感じが口の中で心地よいこと。チャーシューは、エッジが立っているように見えて、口にするとやわらかなのに驚きます。

海苔はスープを吸って、下がしわしわになっているのをいただきます。う、うまい・・・。海苔が厚いんです!しっかりした海苔とスープの風味が抜群に合います。相性がばっちりすぎて、麺とスープの相性さえも凌駕しています。

ほうれん草は癖が強くなりがちなのに、主張せずにスープになじんでいるのも好印象。

途中から、塩気が強く感じられるようになりました。これはアレンジの出番です。本当はニンニクを入れたかったのですが、人と会う予定だったので我慢。家系ならではの、おろしショウガを加えると、さっぱりしていい感じ。さらにお酢を足して、がらっとイメチェンしてみました。このアレンジしたスープの方がごはんに合うと思われます。心ゆくまで味わって、そろそろお暇です。

最後お兄さんから、女性はサービスといって、ペコちゃんの棒付きキャンディーをいただきました。なんだか楽しい気分になって、いい年なのにキャンディーを頬張りながら、街をぶらぶらしはじめたのでした。

武蔵家 日吉店 (むさしや)

045-562-6662

神奈川県横浜市港北区日吉本町1-3-19 サンワキービル1F・BF

[月~木・日]11:00~翌1:00

[金・土]11:00~翌2:00

https://tabelog.com/kanagawa/A1401/A140204/14007923/

[All photos by Shio Narumi]

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