プレッシャーをいつだって力に変えてしまうのが本田圭佑だ。今季よりオーストラリアのメルボルン・ビクトリーでプレイする本田は、デビュー戦となったメルボルン・シティ戦でいきなり得点を決めてみせた。試合には敗れたが、本田の残したインパクトは絶大だ。
豪『The Sydney Morning Herald』は、本田が過去に所属していたイタリアのスーパースター、アレッサンドロ・デル・ピエロ以上の力を発揮してくれるはずと大絶賛している。デビュー戦で決めたヘディングシュートだけでなく、本田のパフォーマンス全てが評価されているのだ。
「デル・ピエロとケイヒルは観客数や視聴者数を増やしたが、永続的なインパクトは与えなかった。恐らくホンダは違うだろう。ホンダはビクトリーがAリーグ制覇を争ううえで軸となるはずだ。日本のスターはデビュー戦で得点を決め、ビルドアップにも絡んだ。守備にも走り、後半にはトロイージのポスト直撃のシュートを演出している」
「ホンダのセットプレイは危険だったし、サイドバックのストーム・ルーを上手くプレイさせていた。守備面の運動量も非常に良い。これはケイヒル、特にデル・ピエロに欠けていたものだ。後者の守備能力はシドニーにとってマイナスだった」
本田はAリーグを盛り上げるためにやってきたスター選手だが、引退間近というわけではない。ワールドカップを戦ったばかりで、フィットネスはデル・ピエロを大きく凌駕する。単なるスターではなく、チームを勝利に導けるスターなのだ。
まだデビュー戦を終えたばかりだが、本田は早くもハートを掴んだ。ビクトリーをタイトルに導けば日本からやってきた英雄となることだろう。
