障害者雇用水増し「あり得ない」 厚労部会長デビューの小泉氏

 自民党の小泉進次郎氏(衆院神奈川11区)が22日、党厚生労働部会長としてデビューした。党本部で開かれた部会に出席し、政府から障害者雇用水増し問題の報告を受けた。終了後の取材では「法律を守って当たり前の立場の役所が破っている。あり得ない」と、各省庁を手厳しく批判した。

 小泉氏は、法定雇用率が未達成ならば納付金を課される民間企業の運用を引き合いに、「絶対守るという前提だから、役所には守らないことを想定したルールがないだけ。具体的な事例を見ても悪質だ」と糾弾。部会でも出席議員から厳しい意見が相次ぎ、障害者雇用の促進に向けて今後も議論を深めることを確認した。

 この日が部会長就任後の初会合となり、職員の負担軽減や効率的な議論促進のため、配布資料の「ペーパーレス化」推進を表明。厚労部会長は自ら希望したポストとあって、「社会保障は国民の皆さんが一番関心のある分野。持続可能なのかという不安を解消するため、目の前のことを一つ一つ前に進めていきたい」と記者団に力強く語った。

自民党厚生労働部会であいさつする小泉氏(右)=22日午後、自民党本部

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