アウディジャパン 2018スーパーGT第7戦オートポリス レースレポート

スーパーGT第7戦オートポリス、2台のアウディR8 LMSが我慢強く完走

◆Audi Team Hitotsuyamaは予選18位から、着実な走りをみせ14位で完走

◆Team TAISANは最後尾スタートから追い上げ、20位完走を果たす

 アウディ ジャパン株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:フィリップ・ノアック)は、アウディR8 LMSで2018年シーズンのスーパーGT GT300クラスに参戦するカスタマー(プライベート)チームをサポートしています。10月20日(土)、10月21日(日)、オートポリス(大分県 1周4,674m)で2018 SUPER GT第7戦となる『AUTOPOLIS GT 300km Race』が開催されました。

 今大会にも新型アウディR8 LMSを擁する#21 Audi Team Hitotsuyama(アウディ・チーム・ヒトツヤマ)と、#26 Team TAISAN(チーム・タイサン)の2チームが参戦。予選、決勝レースともに快晴に恵まれ、2日間でのべ3万930人ものファンがオートポリスを訪れました。

 公式予選日、午前中は肌寒かったものの、午後には気温も15度を超えタイムアタックには絶好のコンディションとなりました。予選Q1、Audi Team Hitotsuyamaはリチャード・ライアン選手が、Team TAISANは川端伸太朗選手がそれぞれ担当しました。ともにタイム更新を狙ったラップの最中に不運にも赤旗で予選は中止。その結果、両チームともQ1を突破することはできず、Audi Team Hitotsuyamaは予選18位、Team TAISANは23位という結果となりました。
 
 その後、Team TAISANには不運が重なり、赤旗後のピットイン不履行としてペナルティが課され、最後尾スタートなりました。

 秋晴れのもと、決勝レースがスタート。Audi Team Hitotsuyamaは第1スティントをリチャード・ライアン選手が担当。着実な走りで15位までポジションアップして第2スティントを担当する富田竜一郎選手へとドライバー交代。富田選手はタイヤをいたわりながら我慢強く走り続け、14位完走となりました。
 
 Team TAISANは第1スティントを山田真之亮選手が担当。冷静な走りで18位までポジションをアップし、第2スティントの川端伸太朗選手へとバトンタッチしました。ここからの追い上げが期待されましたが給油トラブルが発生、予定外のピットインを余儀なくされ20位完走という結果になりました。

TAISAN R8 FUKUSHIMA

■Audi Team Hitotsuyama チーム代表 一ツ山亮次氏のコメント

「予選は、リチャード選手がまさにベストラップを刻んでいる最中での赤旗で、この時点でタイヤの性能を使い切ってしまったため、今年はじめてのQ1敗退となってしまいました」

「このコースは道幅がかなり狭く、GT500との混走時にラインを外すとタイヤカスを拾って、タイムがあがらなくなってしまうためにできるだけ前の順位でレースをしたかったのですが、とても残念です。そうして前半はタイムがうまくあがらなかったため、早めにピットインする作戦をとりました」

「ピット作業もうまくいき、渋滞を避けることができたので、終盤は富田選手のペースもよく10位まで3~4秒差というところまで追い上げることができましたが、ポイント圏内には手が届きませんでした。最終戦のもてぎは、マシンの特性にも合ったコースですし、これまでたまった鬱憤を晴らすようないいレースを見せたいと思います」

■Audi Team Hitotsuyama リチャード・ライアン選手のコメント

「この週末は本当に残念な結果に終わってしまいました。予選ではアタック中に赤旗が出てしまい、それ以上のタイムを出すことは困難でした。常にトップを目指して戦っていますが、決勝ではタイヤが何らかの問題で2~3周すると性能が落ちてしまったため、プッシュし続けたのですがうまくオーバーテイクすることができませんでした」

「チームもドライバーも、パフォーマンスはトップチームにも負けていないと思います。あとはタイヤの性能がうまくマッチすれば、いい結果が出せるはずです。最終戦に向けてあきらめることなく、次もプッシュし続けていきます」

■Audi Team Hitotsuyama 富田竜一郎選手のコメント

「週末を通じて想定していたほどのタイムは出ていませんし、まだまだパフォーマンスは足らないと感じています。レース後半では、周囲のチームがラップタイムを落としてきた中でいいペースで走ることができましたし、決勝レースでのチームのピット作業はとても素晴らしいものでした」

「ドライバーのパフォーマンスとしてもライバルに劣っているとは思いませんが、レース全体のアベレージをみたときには、まだまだ改善の余地があると感じています。最終戦のもてぎは、優勝を目指していきます。チームとリチャード選手と一丸となって、しっかり結果を残したいと思っています」

Hitotsuyama Audi R8 LMS

■Team TAISAN 山田真之亮選手のコメント

「予選は川端選手がQ1を突破できるようないいタイムでアタックをしていただけに、とても残念な結果でした。決勝レースは最後尾からのスタートで、予選で使ったタイヤを履いていたためペースが上がらず苦労しましたが、できるだけタイヤを消耗しないことを心がけて、10番手ほど順位をあげて次の川端選手にバトンを渡すことができました」

「もてぎは、Audi R8にとって得意なコースだと思いますし、初戦の岡山でもポイントを取っていますので、最終戦のもてぎでも、いいかたちで今年を締めくくれるように頑張りたいと思っています」

■Team TAISAN 川端伸太朗選手のコメント

「フリー走行からの感触をもとにセットアップを変更して予選にのぞみました。マシンの印象はかなり良くて、Q1を突破できるタイムでラップしていたのですが、最終コーナーで赤旗が出てしまいました。そのタイミングが悪くピットインできなかったこともあり、タイムも抹消され最後尾スタートになってしまいました」

「レースでのペースも悪くなかっただけに今週はとても残念な結果となってしまいました。厳しい戦いが続いていますが、あきらめることなく最終戦のもてぎではしっかりとセットアップを煮詰めて、のぞみたいと思います」

 アウディジャパンはAudi Sport customer racingパーツトレーラーを現地に配備して、スーパーGTに参戦するチームを支援しています。専用のトレーラーにボディ、エンジン等レース車検に適合した約2500アイテム、約8000点もの部品を積載し、いかなるレース展開にも対応できるようチームとともに全国のサーキットを転戦します。スーパーGTならびにスーパー耐久シリーズへの参戦チームのサポートを通じて、アウディのサブブランドであるAudi Sportのブランド認知の向上、イメージの強化をはかります。

 今年の最終戦となる次戦スーパーGT第8戦は、11月10日(土)~11日(日)、栃木県のツインリンクもてぎにて開催予定です。

TAISAN R8 FUKUSHIMA

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