J1ヴィッセル神戸に所属するアンドレス・イニエスタが10月22日、都内でアシックスとの契約会見を行った。イニエスタの決意表明、新スパイクのお披露目などが行われた。
アシックスがイニエスタと契約!本人も高い評価!
会見でコメントするイニエスタ
10月22日、J1ヴィッセル神戸に所属するアンドレス・イニエスタがアシックスとの契約記者発表会に出席し、同ブランドとアドバイザリースタッフ契約を結んだことを発表した。
契約は10月1日からで、スパイクシューズをはじめアシックスのスポーツ用品の使用、商品に対する開発アドバイス、広告などの宣伝に販売促進活動の協力などと多岐に及ぶという。
さらにはイニエスタのシグニチャーカラーのスパイクも公開され、素足感覚を求める選手に向けたフィット感が高い、同社の「DS LIGHT X-FLY4」をベースにしている。同選手が使用するカラーと同じものが、11月3日から一部店舗で先行予約が開始され、11月23日からアシックス直営店などで数量限定販売されるという。「DS LIGHT」と言えば、アシックスのスパイクの定番でもあり、多くのサッカープレイヤーから人気のあるスパイクだ。
同ブランドはイニエスタ本人から高い評価と信頼を得ており、同選手が持つアスリートとしてのビジョンや価値観が同社の企業理念とも一致していることから今回の契約締結が実現した。
同選手はロシアワールドカップ後の7月にクラブに合流し、9月に入り練習で、それまで契約していたナイキとは異なる、真っ黒なスパイクを履いていたことが話題となっていた。
イニエスタは今回の契約に関して、「日本に来ることで今後どのようにプレーをしていくか悩みましたが、アシックスとともに大きな一歩を歩んでいきたいと思い、決断しました。アドバイザーとして参加させていただけたり、スパイクの製作に関われたり、あらゆる面でアシックスをサポートできることがとても嬉しいです。チームアシックスとしてともに歩んでいくことを楽しみにしています」と笑
顔でコメント。スパイクの履き心地に関しては「とても気に入ってます。ここ数週間で、しつこいと思われるくらいアシックスと議論させてもらいました。そして、アシックスチームはとてもいい仕事をしてくれました」と、アシックスブランドに誇りを持っている様子でコメントしている。
同クラブは1995年からアシックスのユニフォームを採用しており、97、98年はアディダスのユニフォームを採用したものの、1999年に再びアシックスを採用してからは現在まで一度もユニフォーム
サプライヤーを変更していない。それは、ホームタウンとする兵庫県神戸市に本社を置く、同ブランドへの強いこだわりと愛着があるからだろう。
アシックスは本社を神戸市に置くスポーツメーカー
アシックスは兵庫県神戸市中央区に本社を置く、スポーツメーカーで、シューズを中心に国内外で多くの人に愛されているブランドである。今回のイニエスタとの契約はビッグニュースであり、同ブランドの今後を左右する重要な契約になったこと間違いないだろう。
同ブランドは鬼塚喜八郎が1949年(昭和24年)に神戸で興した「鬼塚商会」が1949年(昭和24年)にバスケットシューズの製造販売をしたことに始まり、その後、1953年にランニングシューズの製造を開始。1956年には、オニツカタイガーがメルボルンオリンピック日本選手団用のトレーニングシューズとして正式採用されたことでスポーツ界での知名度はさらに高まった。
その後、1958年(昭和33年)、生産子会社のオニツカ株式会社が存続会社となり、鬼塚株式会社、販売子会社の東京鬼塚株式会社を合併し、1972年に東京証券取引所に株式を上場した。
1977年に自社の不足部分を補うため、スポーツウェア・用具メーカー2社と合併し、社名を株式会社アシックスに変更し、スポーツ用品総合メーカーとなった。
今回、イニエスタと契約した同ブランドは他にも、乾貴士、大迫勇也、川口能活、小野伸二らと契約を結んでおり、サッカーはもちろん様々なスポーツのトップアスリートが愛用している。
今回の契約がアシックスやヴィッセル神戸、そして日本のサッカー界にどのような影響をもたらすかのかに注目すると同時に、今後のイニエスタのスーパープレーにも期待したい。