メッツの新GM候補が3人に絞られる 今月中にも最終決定か

メッツはサンディ・アルダーソンに代わる新たなゼネラル・マネージャー(GM)の候補を3人に絞り、最終面接を開始した。現地の報道によると、最終候補者はチェイム・ブルーム、ダグ・メルビン、ブロディ・バンワグネンの3名。今月中にも新GMが決定する見込みだ。

バンワグネンは球界における有力な代理人の一人であり、メッツではヨエニス・セスペデス、ジェイコブ・デグロム、トッド・フレイジャー、ティム・ティーボウ(マイナーリーガー)が彼の顧客である。他にはロビンソン・カノー(マリナーズ)やライアン・ジマーマン(ナショナルズ)といった有力選手もバンワグネンのもとで大型契約を手にしており、バンワグネンが代理人業を放棄してGMに転身する可能性を疑問視する声もある。しかし、かつてNBAの名選手コービー・ブライアントの代理人を務めていたロブ・ペリンカがNBAレイカーズのGMに就任した例もあり、バンワグネンがメッツのGMに就任する可能性を完全に否定することはできないだろう。

ブルームは現在35歳であり、最終候補者3名のなかでは最も若い。現在はレイズで野球部門の上級副社長を務めており、90勝72敗という今季のレイズの躍進に一役買った人物である。今季のレイズはリリーフ投手を先発させる「オープナー戦法」を採用して成功を収めたが、ブルームは「オープナー戦法」の採用を推進した人物の一人。ブルームと接したことのある人物は「彼と少し話をしてみると、彼が本当に賢いということがわかるだろう」と語るほどであり、メッツのGMに就任すれば画期的なチーム編成を見せてくれるかもしれない。

メルビンはレンジャーズとブリュワーズでGM経験があり、今季躍進を遂げたブリュワーズの基礎を築いた人物である。現在はブリュワーズでシニア・アドバイザーを務めており、2015年にブリュワーズのGMを退いた際には「GMの仕事は私より若い人々に適したものになりつつある」と語っていたが、GMとしての「再登板」に意欲を見せているようだ。

ブレーブスとフィリーズが再建を終えつつあり、来季もナショナルズを含めた3球団による熾烈な優勝争いが予想されるナ・リーグ東部地区。新GMにはメッツをその争いに加わることのできるチームへ成長させることが求められる。

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