横浜市立小教諭に強制わいせつ致傷の有罪判決 横浜地裁 

 路上で女性に抱き付いてけがを負わせたとして、強制わいせつ致傷の罪に問われた横浜市立小学校教諭の被告(26)=同市青葉区=の裁判員裁判の判決公判が23日、横浜地裁であり、松田俊哉裁判長は懲役3年、執行猶予4年(求刑懲役3年)の判決を言い渡した。

 公判では、事件によって女性がけがを負ったかどうかが争われた。松田裁判長は女性の右腕や右膝のけがと事件との因果関係を認め、強制わいせつ罪の成立にとどまるとする弁護側の主張を退けた。

 その上で、「被告は日ごろの鬱憤(うっぷん)を無関係の被害者に向けたばかりか、性的欲求まで満たそうとした。動機や経緯に酌量の余地はない」と非難した。一方で、被告が女性の上半身を直接触ったとの検察側の主張は「認定できない」とした。

 判決によると、被告は3月5日未明、タクシーから降車後に同市旭区の路上で、相乗りした20代の女性会社員に抱きつくなどし、右腕と右膝に全治1週間のけがを負わせた。

横浜地裁

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