『Sportskeeda』は22日、「アーセン・ヴェンゲル監督がレアル・マドリーにふさわしい5つの理由」という記事を掲載した。
今季フレン・ロペテギ氏を監督に迎えたものの、クリスティアーノ・ロナウドを放出したこともあって不調に陥っているレアル・マドリー。数日中に指揮官が解任される可能性もあるという。
後任として突如浮上したのが、昨季までアーセナルを率いていたアーセン・ヴェンゲル氏。彼がレアル・マドリーにふさわしい理由とは?
5:彼は再び最高レベルで自分を試したい
しかし、最後の10年間では事態が悪化した。それはスタジアム新設での財政的な制限によって厳しい立場に立たされ、育てた選手をすぐに売却し、利益を得なければならなかった。そしてヴェンゲルはそれを言い訳にできた。
その結果アーセナルは以前の高みから転落し、2014年までの8年間で完全にタイトルから遠ざかってしまっていた。
ヴェンゲルは現在マネージャーの仕事に戻りたいと話している。そして、上層部の事情に左右されない環境を欲しがっているのは間違いない。
まだヴェンゲルの仕事は終わっていない。サッカーでのビジネスは未完成であり、レアル・マドリーはそのプラットフォームを提供できる。
4:魅力的なサッカーをすると公言できる
レアル・マドリーのファンは、自分たちの欲求が満たされていないと感じたならば、レジェンドであってもブーイングをぶつける。世界で最も厳しいサポーターだ。
毎週チームが勝っているだけでは飽き足らず、トロフィーを手にして、さらに魅力的なサッカーをしなければならない。
フレン・ロペテギ監督への批判は、結果だけではない。慎重かつ実用的なアプローチをしていることで、それが退屈であるとも感じられている。
この点でも、ヴェンゲルはうまくフィットするだろう。伝統的に美しいポゼッションサッカーが求められる場所だ。例え負けても、魅せるサッカーを。
アーセナルはヴェンゲルの下でスタイルを称賛されてきた。その哲学は魅力的なサッカーであり、それはレアル・マドリーのファンとも合致するだろう。
3:短期的な就任であっても、最善の賭けにはなる
シーズン途中で監督を変更するのは、特にタイトルを争うチームにとっては理想的ではない。おおよそ「火消し」の役割なのだから。
ドレッシングルームにおける激しい変化は、チームの長期的な目標や道筋を失わせてしまう可能性を孕んでいる。もちろん、ジダンという成功例もあったのだが。
レアル・マドリーの監督にふさわしいプロファイルを持った人物は、そもそもほとんどいない。人気がある指導者は仕事を持っているものだ。
空いているといえばアントニオ・コンテくらいであるが、チェルシーとの間で給与に関する闘争を行っている。レアル・マドリーが彼を狙っていることは明らかだが、シーズン終了までは待つべきタイミングでもある。
その状況で短期的に雇うにしても、ヴェンゲルならば完璧にフィットするだろう。できるだけ良い状況でシーズンを終わらせるためには。
2:評判は落ちたが、それでも監督としては素晴らしい
彼の戦略的な革命は、プレミアリーグに新鮮な空気を吹き込んだ。食事のルーチンを変えた最初の監督だったが、それはすでに一般的なものになった。
アーセナルはその先鞭をつけたわけだが、近年ではパフォーマンスが悪化した。しかしこれはヴェンゲルの欠点が明らかになったというより、今のマネーゲームについていけなかっただけだ。
ただ、それでも彼はチャンピオンズリーグ出場権を獲得し続けていたし、その成績には高い評価が与えられるべきだった。
そして、本当にワールドクラスの選手たちを手にしたときはどうだったか。無敗優勝を成し遂げたときはそうだった。
レアル・マドリーでは、ヴェンゲルは再び各ポジションで最高の選手を使うことができる。そのノウハウは彼が持っているはずだ。
1:彼はマンマネージメントができる
レアル・マドリーのドレッシングルームは世界最高の選手にあふれている。CLだけでなくワールドカップなど代表チームでの成功も収めた者たちだ。
しかし実際のサンティアゴ・ベルナベウのドレッシングルームは世界で最も難しいと悪名高いものの一つで、モウリーニョやベニテスでも手に負えなかった。
そのエゴを扱うには十分なマンマネージメントが必要で、それができるスキルを持つ監督は少ない。
ジネディーヌ・ジダンはその点で効率的ないい例だった。彼の成功は間違いなくチームの選手のエゴをどう管理するかということ。それはジダンの過去の成功とカリスマによるものも大きい。
そしてマンマネージメントについていえば、ヴェンゲルは先駆者でもある。選手を公に批判することなく、責任を自分で抱え込むことができる。