移転新築の重工記念長崎病院 2020年4月完成予定

 移転新築する重工記念長崎病院(長崎県長崎市飽の浦町)の新病院起工式が23日、長崎市丸尾町の三菱研究所跡地であった。2020年4月に完成予定。

 工場付属病院として1897年に開設。2016年に三菱重工業から離れて医療法人化し、長崎造船所病院(通称・三菱長崎病院)から改称した。施設老朽化と患者数の減少を踏まえ機能強化を図る。

 新病院は6階建て約1万平方メートル。面積は現在とほぼ同じで、14の診療科数も変わらない。病床数は19床減り165床。1、2階に診療部門を集約し、3~5階の療養型病床からは長崎港を眺望できる。外観は船をイメージした形で、周辺の建物や通りに合わせて外壁の一部をれんが調にする。駐車場は65台分から100台分に増やす。

 起工式には同病院や設計監理・施工を担う大成建設の関係者ら約50人が出席。三菱重工業長崎造船所の宮崎正生所長は「地域の皆さまにこれまで以上に親しまれる病院になってほしい」と来賓あいさつ。矢部嘉浩理事長は取材に「整形外科を中心に専門性をさらに高め、健診センターを充実させる。重工関連社員の健康を守り、住民も使いやすい病院を目指す」と話した。

重工記念長崎病院の新築移転後のイメージ(大成建設提供)

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