【高校野球】報徳学園・小園にドラフト直前独占インタビュー「40歳まで現役でプレーを」

ドラフト上位候補とされる報徳学園・小園海斗【写真:荒川祐史】

高校日本代表で一緒だった藤原、根尾、吉田に「対戦してみたい」

 10月25日にプロ野球ドラフト会議が開催される。ドラフト1位候補として評価の高い大阪桐蔭・根尾昂、藤原恭大、金足農業・吉田輝星らに注目が集まる中、走攻守3拍子揃った報徳学園の小園海斗も上位指名候補の一人だ。Full-Countではドラフト直前に独占インタビュー、現在の心境を明かしてくれた。

――ドラフトを翌日に控えた今の率直な感想は?

「楽しみという思いが一番強いです。どこの球団に指名されるのかなと。選んでいただいた球団で自分の力を出したいと思っています」

――報徳学園では1年生から遊撃のレギュラーを獲得し甲子園には2度出場、日本代表にも2年連続で選出されるなど輝かしい成績を残していた。

「ここまで成長できたのは両親、監督、コーチ、OBの方々のおかげだと思っています。野球を始めて出会った人たち、すべての人に感謝の気持ちでいっぱいです」

――幼い頃からの夢だったプロ野球選手での目標は?

「もちろん、高校生の時とレベルは全く違うと分かっています。でも、プロの世界に入ったら高校、大学、社会人も同じスタート。やるからには1年目から1軍でプレーすることを目標にやっていきたいし結果も残さないといけない世界なので。40歳まで現役でプレーできるような選手になりたいです」

――改めて自身のセールスポイントは?

「走攻守に自信は持っているので、そこをプロの世界でも見せられるようにしたい。全てで結果を残せるように」

――今年の9月に行われたU18アジア選手権では自慢の守備で1試合3失策など苦しい時期もあったが。

「試合はずっと続くので下を向いている暇もないですし、自分は前を向いてやるしかない。周りの声もほとんど気にはならなかった。上手くいかない時ほど、自分を見つめ直すいい機会だと、成長することができたと思っています」

――中学時代からの親友の大阪桐蔭・藤原、日本代表で一緒だった根尾、吉田らの指名も気になるところだが

「高校で試合することができなかったので、対戦してみたい気持ちはあります。でも、一番はプロに入ってもまた日の丸を背負って一緒にプレーしたい。もちろんトップチームで。そのためにプロで結果を残して、また代表に選ばれる選手なりたいです」

〇小園海斗(こぞの・かいと) 2000年(平12)6月7日、兵庫県生まれ。小学1年から宝塚リトルで野球を始め、中学生では枚方ボーイズに所属。報徳学園では1年春から遊撃のレギュラーを獲得。2年春の甲子園では「1番・遊撃」でスタメン出場し4強入りに貢献。昨年、今年とU18高校日本代表に選出。遠投105メートル。50メートル走5秒9。178センチ、80キロ。右投げ左打ち。(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)

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