パドレスのマグワイア・ベンチコーチが退任 家族との時間を優先

パドレスはコーチ陣の空席がもう1つ増えることになった。今月初めにチームに対して辞任の意思を示していたマーク・マグワイア・ベンチコーチが今季限りでチームを去ることが正式に決定したようだ。

2016年から3シーズンにわたってパドレスでベンチコーチを務めたマグワイアは、レギュラーシーズン終了後にチームに対して辞任の可能性を示唆していたという。最終的にマグワイアが正式な決断に至ったのは最近になってのことだが、パドレスはマグワイアの意思を尊重することを決めたようだ。辞任の理由は家族と過ごす時間を増やしたいというマグワイアの意向であるとみられる。

アンディ・グリーン監督が率いるパドレスは、すでに打撃コーチのマット・ステアーズと内野コーチのジョシュ・ジョンソンがチームを去ることが決まっており、マグワイアの辞任によりコーチ陣の空席は3つとなる。ステアーズとジョンソンの2人とは異なり、マグワイアの辞任は本人の意思によるものであり、現時点では後任については全くの未定という状況である。有力候補の1人として球団傘下AAA級エルパソで監督を務めているロッド・バラハスを推す声もあるようだ。

16年にわたるメジャーリーガーとしてのキャリアで583本ものホームランを放ったマグワイアは、カージナルスの打撃コーチとして3年、ドジャースの打撃コーチとして3年、パドレスのベンチコーチとして3年、合計9年にわたってメジャーのコーチを務めてきた。マグワイアが将来再びコーチの職を求めるかどうかは現時点では不透明であり、何らかの形でパドレスに籍を残すかどうかも未定である。いずれにせよ、家族と過ごす時間を増やしたいというマグワイアの意向に従って今後についての決断が下されることになるだろう。

コーチ陣の空席が3つに増えたパドレスだが、この3席の穴埋めさえ完了すれば、それ以外にコーチ陣の顔ぶれに変更はないとみられている。今のところ、内部昇格の形での穴埋めが有力となっており、チーム事情に精通した人物が新たにコーチ陣に加わることになりそうだ。

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