ベッツ二塁起用の可能性は「非常に低い」とコーラ監督が発言

指名打者制が採用されないワールドシリーズ第3~5戦でレッドソックスの正右翼手であるムーキー・ベッツが二塁の守備に就く可能性は非常に低くなっているようだ。レッドソックスのアレックス・コーラ監督はベッツの右翼守備がチームに必要であると考え、二塁起用について否定的な見解を示した。

コーラは主砲のJ.D.マルティネスをワールドシリーズの全試合でスタメン起用することを明言。今季、指名打者で93試合、外野の両翼で57試合に先発出場しているマルティネスを指名打者制が採用されない試合でスタメン起用するためには、左翼のアンドリュー・ベニンテンディ、中堅のジャッキー・ブラッドリーJr.、右翼のベッツという外野トリオのうちの誰かを控えに回さなければならない。ベッツを二塁に回すことにより4人を同時にスタメン起用することが可能になるため、コーラはベッツの二塁起用を検討していた。

しかし、コーラは「彼はメジャーで最高クラスの守備力を誇る右翼手なんだ」と語り、ベッツを右翼手として起用したい意向を示した。「彼は最高クラスの守備力を誇る二塁手ではない。攻撃のことだけを考えれば4人全員を同時に起用したいけど、そのためにベッツを二塁に回すべきなのだろうか」とコーラ。試合展開に応じてベッツを試合途中で二塁に回す可能性は否定しなかったが、二塁手としてのスタメン起用については否定的な態度を貫いた。

よって、レッドソックスは引き続きイアン・キンズラーを正二塁手として起用する可能性が高い。ただし、右腕(ウォーカー・ビューラー)との対戦が見込まれる第3戦についてはブロック・ホルトがスタメン起用されることになるだろう。そこで問題になるのが、前述の4人のうち誰がスタメンを外れることになるのかという点だが、ベッツとマルティネスの2人は打線の核として不可欠の存在であり、ベニンテンディとブラッドリーJr.のいずれかがベンチスタートとなるはずだ。ベニンテンディがベンチスタートの場合は、マルティネスがそのままレフトに入り、ブラッドリーJr.がベンチスタートとなる場合は、ベッツがセンターに回り、マルティネスはライトを守ることになりそうだ。

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