ホンダ、NSXの改良モデルを2019年5月に発売。佐藤琢磨のインプレッション動画も同時公開

 ホンダは10月25日、スーパースポーツモデルのNSXをモデルチェンジし、2019年5月に発売すると正式発表した。購入の申し込みは10月25日から受け付ける。

 2016年8月に発表された2代目NSXは『人間中心のスーパースポーツ』という初代NSXが提案したコンセプトを継承しつつ、「新時代のスーパースポーツ体験」を提供するべく開発された。日本国内では2017年2月27日に発売され、発表から約2年で当初の販売計画を上回る約400台の受注があったという。

 搭載するエンジンは3.5リッターV6 DOHCツインターボで、レイアウトはミッドシップ。ホンダ独自の3モーターハイブリッドシステム『スポーツハイブリッドSH-AWD』との組み合わせで、高いレベルのレスポンスとハンドリング性能を実現している。

2019年型ホンダNSX

 そんな2代目NSXに改良モデルとなる2019年型が登場する。ダイナミクス性能を進化させ、日常の街乗りからサーキットでのスポーツ走行まで、ドライバーとクルマの一体感が生み出す“操る喜び”をさらに追求するとともに、デザインにおいてもフロントまわりや各カーボンパーツの仕上げに変更が加えられている。

 ダイナミクス性能については、新開発の専用タイヤを採用するとともに、サスペンション各部を見直し、フロントスタビライザー、リヤスタビライザー、リヤコントロールアームプッシュ、リヤハブの剛性を高め、基本性能を向上させたとのこと。

インテグレーテッド・ダイナミクス・システム

 基本性能の向上に合わせ、走行シーンに応じて最適な車両特性を選択できる『インテグレーテッド・ダイナミクス・システム』の各モードの制御も最適化された。制御の最適化により、低中速域での切れの良いハンドリングと高速域での安定性を高次元で両立させ、限界走行域での車両安定性や高いGがかかるコーナリング時のコントロール性を追求したとしている。

 デザイン面では、フロントグリルを従来のシルバーからボディーと同色にし、ワイド&ローなスタイリングをより際立たせたという。また、フロントとリヤのメッシュパーツや、オプション設定のカーボンパーツはマット仕上げからグロス仕上げに変更された。

■2019年型NSXには新色のオレンジが追加

ホンダNSX カーボンファイバーフロントスポイラー
ホンダNSX カーボンファイバーサイドシルガーニッシュ
ホンダNSX カーボンファイバーリヤディフューザー
ホンダNSX カーボンファイバーリヤデッキリッドスポイラー
ホンダNSX カーボンファイバーエンジンカバー
ホンダNSX カーボンファイバーメーターバイザー
ホンダNSX カーボンファイバーステアリングホイール/ガーニッシュ

 カラーリングは、新たに『サーマルオレンジ・パール』が追加となり、バレンシアレッド・パール、ヌーベルブルー・パール、ソースシルバー・メタリック、カジノホワイト・パール、130Rホワイト、クルバレッド、ベルリナブラックの全8色に。オプション設定のカーボンセラミックブレーキローターにも新色のオレンジが追加された。

2019年型ホンダNSX(サーマルオレンジ・パール)
2019年型ホンダNSX(バレンシアレッド・パール)
2019年型ホンダNSX(ヌーベルブルー・パール)
2019年型ホンダNSX()
2019年型ホンダNSX(カジノホワイト・パール)
2019年型ホンダNSX(130Rホワイト)
2019年型ホンダNSX(クルバレッド)
2019年型ホンダNSX(ベルリナブラック)
新色のオレンジに合わせたカーボンセラミックブレーキローター

 インテリアカラーにも新色が登場し、セミアニリンレザー×アルカンターラのインディゴが追加に。装備面では、これまでオプション設定の一部だったアルミ製のスポーツペダルとフットレストが標準で備えられることになった。

新色のインテリアカラー、インディゴ

 2019年型NSXの価格は2370万円(税込)で、納期は約半年から1年。購入のサポートおよび商談の申込みは全国の『NSX PERFORMANCE DEALER』で受け付けるとのことだ。

 また、公開された2019年型NSXのウェブページ(https://www.honda.co.jp/NSX/)には、インディ500ウイナーの佐藤琢磨によるインプレッション動画のフルバージョンが公開されているので、こちらもお見逃しなく。

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