県立図書館 12月から休館 10月末で貸し出し終了

 長崎県と大村市は大村市東本町で「県立・大村市立一体型図書館」(仮称)=愛称・ミライon図書館=を建設中。同図書館への移転に向け、長崎市立山1丁目の長崎県立長崎図書館は12月1日から休館する。本の一般貸し出し、別の図書館などへの貸し出しは今月末まで。館内での閲覧、レファレンス、複写は11月30日まで。

 現図書館内で開催中の「長崎ゆかりの文学展」は、おおえひで「八月がくるたびに」の直筆原稿、佐多稲子の書画など初公開資料を加え、展示内容を一部入れ替えた。休館まで。

 長崎県立図書館は1912(明治45)年創立。現図書館は60(昭和35)年に完成し、長きにわたり県民らが活用してきた。11月30日は午後5時に職員が利用者を見送る。12月から休館する一方、ミライon図書館は2019年11月末ごろ開館予定のため、通常の利用が約1年間できなくなる。郷土資料および一部新聞・雑誌などの閲覧サービスは、現図書館敷地内のこども室で2019年1月ごろから対応する予定。

 ミライon図書館の工期は2019年1月末まで。現図書館は2月中旬以降、書籍を運び出すなどした後、こども室も含めて取り壊す。敷地内の新書庫は残す。現地に建設する県立図書館郷土資料センター(仮称)は2021年度開館予定。

 現図書館の思い出も募集中。1200字以内。同館設置の用紙に記入し回収箱に入れるか、同館ホームページから用紙を入手し、ファクス、メール、郵送などで送る。記念誌などに掲載する場合がある。あて先は〒850-0007、長崎市立山1丁目1の51、長崎県立長崎図書館。ファクス095・826・9285。メールkyoudoka@lib.pref.nagasaki.jp

 同館郷土課は「思い出募集は県立図書館にまつわるどんな話でも構いません」としている。問い合わせは同館(電095・826・5257)。

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