感性きらめく497点 長崎県高総文祭美術部門 渕さん(大村2年)ら来夏、全国へ

 県高校総合文化祭美術部門(第49回県高校美術展)が長崎市出島町の県美術館県民ギャラリーで開かれている。感性が光る作品497点が来場者を楽しませている。28日まで。
 県内高校生最大の美術展として毎年開催。県内61校の生徒が絵画225点、デザイン241点、彫刻4点、工芸10点、現代アート17点を出品した。
 現代アート部門では、昨年1点だった映像作品が6点に増え、砂で絵を描くサンドアートの力作などがあった。デザイン部門では「命はリサイクルできない」の文字を配し、段ボールや新聞紙、ガラス、アルミなどを使って本県の絶滅危惧種の昆虫を作り、標本のように並べた作品などが注目を集めた。
 出品作の中から優秀賞50点、優良賞75点が選ばれ、優秀賞のうち1、2年生7人の作品は来年夏、佐賀県で開かれる第43回全国高校総合文化祭「2019さが総文」へ推薦された。
 同展実行委員長の平山理純心女子高教諭(41)は「将来への希望や不安など自分の内面を表現した高校生らしい作品や、独創的で力強い表現も目立ち、見応えがある」と評価していた。

 全国高総文祭へ推薦された人は次の通り。(敬称略)
 ▽絵画=渕菜々穂(大村2年高橋ひかり(佐世保東翔2年)古賀華雅(瓊浦1年)▽デザイン=日宇咲季(波佐見2年)白濵清花(長崎明誠2年)堀江由佳(長崎日大2年)▽工芸=岩永玲菜(諫早2年)

高校生の秀作が並ぶ会場=長崎市、県美術館県民ギャラリー

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