LIXIL、紙おむつ処理を効率化 高齢者施設で実証実験

 LIXIL(本社・東京都千代田区、社長・瀬戸欣哉氏)は23日、高齢者施設で紙おむつの処理を効率化する実証実験を行うと発表した。

 2019年3月までをめどに破砕機構を持つオムツ処理機を制作し高齢者施設に設置。21年3月までに耐久試験を実施し実用化のめどを立てる。実証実験は国土交通省の「第2回サステナブル建築物等先導事業」に採択されている。

 同社の実証実験は高齢者施設で働く従業員の負担を軽減するとともに、環境負荷の低減を目指すものとなっている。導入する処理機は破砕装置で紙オムツを3分の1以下に減容減量でき、破砕オムツはし尿との分離が可能。紙オムツの成分はごみとして回収し、し尿は下水道に流す。

 採択されたサステナブル建築物等先導事業は住生活に関する新ビジネスを創出するため、健康・介護・少子高齢化に寄与する技術を活用した住宅の実用化に向けた実証事業を支援する制度。

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