阪和興業、住宅基礎鉄筋2社に出資

宮城と愛知県、鉄筋加工分野を強化

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 阪和興業は25日、ともに住宅基礎鉄筋メーカーの創電社(本社・宮城県大崎市、社長・伊勢幸信氏)とアイワスチール(同・愛知県豊橋市、同・及部晴康氏)の2社に出資したと発表した。一般建築や土木向けの鉄筋加工を手掛ける完全子会社のトーハンスチール(同・千葉県船橋市、同・塚原徹氏)と同様に、鉄筋加工分野でのグループの存在感を高めていく。

 戸建て住宅や小型店舗の基礎向けに工場で部材を先組みする住宅基礎鉄筋ユニットは、工事現場の人手不足解消や施工期間短縮に貢献できるのが特長。現場で切断や曲げなどの加工から、手組みでの取り付けまで実施する在来工法に代わり、多くの現場で採用が進んでいる。

 阪和興業は、住宅基礎鉄筋分野の将来性を鑑みて今回2社への出資を決断。創電社からは株式100%を取得して完全子会社化し、アイワスチールには一部出資して協業体制を敷くことにした。月産加工能力は創電社が700トン、アイワが1700トン。

 創電社は伊勢社長が送電鉄塔の基礎構築の知見を生かし、早くから基礎鉄筋の製造を開始。東北地方を主な営業範囲とし、強度を高めた溶接技術を活用してユニット鉄筋を生産している。

 アイワスチールはあらゆる分野の鉄筋加工を手掛けており、特に鉄筋コンクリート(RC)セグメント内部の骨組みになる「かご鉄筋」組み立てのロボット化に成功。従来の手組みと比較して品質の均一化や作業時間・場所の縮減を実現し、セグメントメーカーへジャストインタイムで納入している。