自然豊かな新浜を再び 復興の思い 苗に託す 仙台・岡田小児童が植栽活動

©株式会社河北新報社

育てた苗を浜辺に植える児童ら=12日、仙台市宮城野区岡田

 東日本大震災の津波で被災した仙台市宮城野区の岡田新浜地区にかつての自然を取り戻そうと、地元の岡田小(児童191人)の子どもたちが植栽活動を続けている。岡田新浜の浜辺は津波で生態系が大きく損なわれたが、子どもたちは植物の苗に地域再生への思いを託している。

 植栽活動は2016年に始まった。震災後の浜辺の植生を守る活動を続ける「北の里浜 花のかけはしネットワーク」(札幌市)や東北学院大教養学部の平吹喜彦教授(景観生態学)の研究室が、地元の小学生を交えた活動を提案。市高砂市民センターが以前から環境教育に力を入れていた岡田小に持ちかけ、同校が快諾した。

 毎年5、6年の児童が浜で採った種から同校の敷地内で育てたハマヒルガオやハマボウフウの苗を植栽。1年目は若林区荒浜に植えたが、2年目の昨年から同校に近い岡田新浜へと場を変え、今年から主催講座の「ハマヒルガオプロジェクト」に位置付けられた。

 今年の植栽は12日にあり、児童ら約100人が参加した。児童らは手を泥で汚しながら、丹精込めて育てた約380の苗を植え付けた。6年大原瑞葵(みずき)さん(12)は「これからも植物を増やし、前よりも自然豊かな場所にしたい」と話した。

 岡田新浜は震災後、防潮堤の建設で海と陸が分け隔てられた。「北の里浜」の鈴木玲代表(54)は「いずれは防潮堤にも植物を根付かせ、花々で陸と海をつなぎたい」と意気込む。