<レスリング>【2018年世界選手権・特集】初出場で銅メダル! 優勝選手との実力差はなかった…女子65kg級・源平彩南(至学館大)

©公益財団法人日本レスリング協会

初出場で銅メダル獲得の源平彩南

 【ブダペスト(ハンガリー)、文=樋口郁夫、撮影=保高幸子】世界選手権に初出場の女子65kg級の源平彩南(至学館大)が3位決定戦でインド選手を7―3で破り、銅メダルを手にした。「特に考えることはなく、自分のレスリングをやることを心がけました」とふだん通りのレスリングを展開。第1ピリオドは、相手のアクティビティタイムによる1点だけで終わったが、第2ピリオドはテークダウンでポイントを重ね、危なげない内容での勝利だった。

 メダルが決まった瞬間の気持ちを問われると、「金メダルを取れずに悔しかったんですけど…」と話し、言葉が途切れて涙ぐんだ。前日の準決勝では、優勝候補の一人と考えられていたペトラ・オッリ(フィンランド)に終了間際に逆転され、決勝進出を逃した。その思いが脳裏をかすめたのだろう。

 その気持ちは、表彰式での涙にも表れていた。「金メダルを目指してきたので悔しかった。次は絶対に金メダルを取りたいと思いました」。わずかの差で負けたオッリが優勝したのだから、その気持ちは大きかったようだ。

食品による腸内環境の改善でコンディションは最高へ

 それでも、銅メダルは立派な成績。「いろんなことがあった中で、支えてくださった方々へ感謝の気持ちでいっぱいです。選手のために尽くしてくれたコーチ陣、大学の関係者、協会の関係者、すべてに感謝です。家族もいつも支えてくれているので感謝したい」と続け、サポートしてくれた人への感謝の言葉を何度も口にした。

3位決定戦、タックルでインド選手を攻める源平

 8月のアジア大会では、女子で唯一メダルを手にできなかった。その悔しさを晴らすために取り組んだのが、食品による腸内環境の改善だ。炭水化物を取らず、糖質をたくさん摂って、乳酸菌などの力で腸内の働きを変えるやり方で、肉体が引き締まったという。

 この方面に詳しい父の勧めで取り入れたところ、「肉体改造ができて筋肉も変わって、コンディションが良かったです」とのこと。ラーメンなどが好物で、それらを断ち切るのは辛かったとのことだが、「アジア大会で悔しい思いをしたので、取り組みました。良かったです」とにっこり。

 現在の階級は非オリンピック階級なので、東京オリンピックへ向けては階級を下げて挑む予定。「もっと完全で、対応力のあるレスリングを身につけて、東京オリンピックを目指したい」と話し、2020年へ向けて燃えていた。