NECとNKB、LTE対応自立通信型車内ビジョンを開発_広告や運行情報をLTEで一括配信

NKB(エヌケービー)とNEC(日本電気)は、LTE対応の鉄道車両むけ自立通信型車内ビジョンシステムを開発。販売を開始した。

このLTE対応自立通信型車内ビジョンシステムは、各車両に設置するNECのデジタルサイネージ装置と、広告を一括管理・制御するNKBのクラウドシステムで構成。

鉄道会社の運行情報配信システムとも連携し、広告や運行情報といったコンテンツをLTEで配信する。

<テクノロジー関連記事>

従来の配信システムは、駅などに設置した地上設備から先頭車両の中央装置に無線でコンテンツを送信。または中央装置にUSBメモリでコンテンツをコピーし、中央装置から各車両のデジタルサイネージ装置に有線で配信していた。

LTE対応自立通信型車内ビジョンシステムは、各車両のデジタルサイネージ装置にLTEでコンテンツを直接配信するため、地上設備や中央装置、配線工事が不要。

新造車両のほか、既存車両にも低コストでシステムを導入できる。

また、車両ごとのニーズに合わせた広告配信や、走行中に受信したニュースなどの情報を、タイムリーに提供することが可能に。

両社は今後、J-ALERTなど緊急時情報との連携や、電車位置情報との連携によるロングテール企業の広告掲載、5G時代には4K・8Kによる高精細な広告表現に取り組んでいく。

さらに両社は、鉄道会社各社に拡販をすすめ、3年間で3,000台のデジタルサイネージ装置の販売をめざす。

© 株式会社エキスプレス