9月以降 高齢者の夜間事故急増 県警 反射材着用呼び掛け

©株式会社茨城新聞社

高齢者が絡む夜間の事故が、日照時間が短くなる9月以降に急増する傾向にあることから、県警は、防止策として反射材や上向きライト(ハイビーム)の活用を呼び掛けている。高齢者の死亡事故は昨年9月の1カ月間だけで13件相次いだこともあり、警戒を強めている。

県警交通総務課によると、9月末現在の県内交通事故死者数は85人。このうち48人が65歳以上の高齢者で、全体の約6割。歩行者は23人に上り、多くが夜間の横断中だった。2013〜17年までの過去5年間で、6〜8月までの高齢歩行者死者数の平均が1人未満だったのに対し、9〜12月は約3人に急増している。

同課は、予防策として反射材着用や明るい色の衣服を着ることを高齢者に呼び掛けている。歩行者を確認できる距離は黒などの暗い色の服だと30〜40メートルにとどまるが、白などの明るい色の服だと約50メートルに伸びる。このため県警交通部の田中忠義部長は「赤色の服は一見目立ちそうだが非常に見えづらい。白や黄色の衣服を着て外出してほしい」と話している。

また9月以降は高齢者が車(バイク、オートバイ含む)を運転していて事故を起こすケースも多い。

同課によると、13〜17年までの過去5年間で高齢ドライバーによる死亡事故は162件。このうち20件が11月に発生していた。時間帯別で見ると、日没前後の午後4〜6時の発生が35件と顕著だった。

県警は、運転免許を持つ高齢者を対象に「シルバードライバーセミナー」を開催。併せて免許の自主返納制度の周知を図る。日没前後の事故防止に向け、ライトの早め点灯やハイビーム活用を促している。

水戸市内の11月末の日没は午後4時半ごろで、9月末に比べ約1時間も早まっている。同課の担当者は「日没時間帯は対向車や歩行者に自車の存在を知らせることが重要」としている。 (海老沢裕太郎)