メクル第317号 すばやく刺し身にするよ! 五島市立岐宿小で水産教室

 五島市岐宿(きしく)町の市立岐宿小(大窄禎幸(おおさこよしゆき)校長、139人)で17日、島でさかんな漁業について学ぶ水産教室がありました。参加した5年生30人は、地元の漁師(りょうし)から漁の大変さや面白さを教えてもらったり、包丁でカマスをさばいたりしました。
 県五島水産業普及指導(ふきゅうしどう)センターが、市内の漁協で働く女性(じょせい)や市職員(しょくいん)などと協力して開きました。児童に漁業への関心を高めてもらい、魚好きになってもらうのが目的です。
 岐宿町の漁師、谷川和弘(たにがわかずひろ)さん(27)は、午前2時に起きて夕方まで漁をしていることなどを紹介(しょうかい)。児童は「1日どれくらい寝(ね)ているんですか」「どんな魚が取れるんですか」などとたくさん質問(しつもん)しました。谷川さんはその後、約50センチのヒラスをすばやくさばき、おいしそうな刺(さ)し身にしました。
 児童もカマスの三枚(さんまい)おろしに挑戦(ちょうせん)。20~30センチのカマスを包丁でさばき、ほねと身に切り分けました。身はシメジなどといっしょにホイルで包んで焼き、味わいました。早川駿哉(はやかわしゅんや)君(10)は「中骨をそぐのがむずかしかったけど楽しかったです。魚が好きなので、サバやアジもさばいてみたいです」と話しました。

谷川さん(左)がヒラスをさばく様子を見学する児童=岐宿小

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