トップレベルと短距離勝負! 陸上選手が学生を指導

 日本トップレベルの陸上選手2人が25、26の両日、雲仙市の県立国見高(後藤慶太校長、229人)と諫早市立有喜小(立山大喜校長、170人)を訪れ、実技指導や講演などをした。
 東京五輪に向けて機運を高める「オリンピック・パラリンピック教育充実・啓発事業」の一環で、県が実施。ジャカルタ・アジア大会陸上男子200メートルの金メダリスト、小池祐貴選手=ANA=と、男子110メートル障害の日本記録保持者、金井大旺選手=福井県スポーツ協会=を招いた。
 25日は国見高で体育コースの3年生19人に実技指導。両選手は筋肉の動きを意識した練習方法や、負担の少ないフォームなどを伝授した。最後は全員で小池選手に短距離勝負を挑み、アジア王者の走りを体感。3年の赤間郁哉さん(18)は「小池選手の加速がすごかった。体の使い方など実践していきたい」と話した。全生徒を前にパネルディスカッションもあった。
 26日は有喜小を訪問。講演後の質疑応答で、児童から「本番前の緊張をどうやって抑えているか」との質問があり、「プレッシャーがかかる状況で結果が出せればすごいぞと考え、気持ちを上げる(小池選手)」、「緊張した方が集中力が高まり、良いパフォーマンスを発揮できる(金井選手)」とそれぞれ答えた。
 児童代表との競走も行われ、5年生の田中涼馬君(10)は「2人はテレビで見るより、ずっと速く感じた」と興奮気味に話した。

児童の質問に答える金井選手(左)と小池選手=諫早市立有喜小
小池選手(左から3人目)と短距離勝負をする生徒=国見高

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