阿部さんV報告 全国盲学校弁論大会

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酒井教育長(左)に優勝の報告をする阿部さん=26日、大阪府庁

 5日に福島市で開かれた全国盲学校弁論大会全国大会(全国盲学校長会など主催)で優勝した府立大阪南視覚支援学校(大阪市住吉区)高等部専攻科柔道整復科1年の阿部亮介さん(22)が26日、府庁を訪れ、喜びを報告した。

 同大会は今年で87回目で、地区予選を勝ち抜いた9人の弁士が出場。近畿地区代表で、小学5年生のときに網膜色素変性症と診断された阿部さんは「視覚障がい者だから」をテーマにスピーチした。

 視覚障害者の社会人バレーボール大会に出場したときに、全盲とみられる男性が靴を履くのに手間取り、「視覚障害者やねんから多少、融通きかせてくれや」と審判に発言した出来事を題材に、男性の心情に寄り添いつつ、障害を言い訳にして甘えそうな自分を戒め、謙虚な心で生きる決意をスピーチした。

 阿部さんは暗いところは全く見えず、視野は95%以上が見えない。自立のために4月から1人暮らしをしている。

 府庁の酒井隆行教育長に優勝を報告し、「(男性と)自分が重なって見えた。障害者ゆえの気持ちを弁論に書いた」と話した。