「オーガニック・マルシェ」 長崎で初開催 盛況 無添加、無農薬 オシャレに販売

 無添加や無農薬にこだわって長崎県内外で作られた食品などを販売する「めがね橋 オーガニック・マルシェ」が21日、長崎市中心部の眼鏡橋一帯で開かれ、多くの人でにぎわった。

 長崎市で布ナプキンや布おむつの専門店「りぼん」を営む大原万里亜さん(48)が、同店でオーガニック・コットンを取り扱うなかで知り合ったという生産者らに声を掛け、初めて開いた。大原さんは「体に良いもの、質の高いものへの意識が高まっている。横のつながりを持って、長崎でも『オーガニック』をオシャレで楽しいものに変えたい」と語る。

 近年、都会では盛んに開かれているオーガニック・マルシェ。長崎県内でも直売所などでオーガニック商品が売られることがあるが、一般の商品に比べると割高感があり、「売りにくい」という。「長崎のものは世界に発信できるくらい質が高い。東京に出荷すれば高く売れるけれど、『長崎の人に食べてもらいたい』という思いの生産者もいる」と大原さん。

 今回、長崎県内と福岡県糸島市から28の生産者らが出店。野菜やハーブ、コーヒー、弁当といったこだわりの商品が並び、訪れた人は出店者との会話を弾ませながら買い物を楽しんでいた。無添加のカレーやコロッケを販売した長崎市のコミュニティカフェ「地球の縁側∞むすび家」代表、渋谷まりさん(46)は「体に良い物を食べてほしいと思って作っている。長崎でもそういう意識が向いてきたのは良いこと」と語った。

 「オーガニック・マルシェ」は3月にも開く予定。大原さんは「仲間と知恵を出し合いセンスを高めて、定着させたい」と話す。

多くの人でにぎわったマルシェ=長崎県長崎市魚の町

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