西陵が男女で3位 カヌー九州スプリント選手権

 カヌーの九州スプリント選手権兼九州高校新人大会兼九州中学・小学大会は27、28日、鹿児島県伊佐市菱刈カヌー場で500メートルの準決勝、決勝などが行われ、長崎県勢は高校男子カヤックペア(K―2)の西陵(石丸直樹、竹川一麿)が2分0秒99、高校女子カヤックペアの西陵(白石希星、中井穂香)が2分21秒55でそれぞれ3位入賞を果たした。

 高校男子カナディアンペアの西陵(森幹人、本村真人)は8位だった。

 ■先輩の国体入賞励みに

 高校カヤックペア(K-2)で男女とも3位入賞した西陵勢。西監督は「福井国体少年女子で3年生の田邉が2、3位に入って、自分たちもやってやるという意識があった。向かい風の中、男女とも後半に頑張って巻き返した」と声を弾ませた。

 男子の石丸と竹川は昨年の九州新人大会もペアで挑んだが、準決勝で敗退した。その後は一度分かれ、8月末から再結成。悔しさをバネに練習を重ね、今年は準決勝を突破した。決勝は出遅れたが、走り込みで培った体力を生かして挽回。2人は「力を合わせて入賞できた」と喜んだ。

 女子の白石と中井は昨季からのペア。決勝は白石が「中盤でバランスを崩してパドルを回せなかった」が、前に座る中井が「自分も止まったら、リズムが崩れる」と突き進み、次第にかみ合って伸びた。中井は「憧れの田邉先輩のように来年、国体で入賞したい」と意気込んでいた。

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