低気圧や前線の通過に伴い、29日午後も北陸や北日本では荒れた天気となる所がある見込み。特に、北海道は日本海側北部を中心に、暴風や高波に警戒が必要だ。東日本太平洋側や西日本は晴れる地域が多いが、朝と日中の気温差が大きく空気が乾燥しやすい見込み。

北海道は暴風・高波に警戒を

　北海道は日本海側北部を中心に、29日夜遅くにかけて西寄りの風が非常に強い見込み。29日夕方から夜遅くにかけて海上は大しけとなる。日本海側北部では、暴風や高波に警戒が必要だ。また、北海道はこれまでの雨で地盤の緩んでいる地域があるため、大雨による土砂災害に十分注意が必要だ。急な強い雨、落雷や突風、ひょうにも注意するよう心掛けたい。

沖縄は高波に注意

　非常に強い台風26号の影響で、沖縄地方の沿岸の海域では、うねりを伴いしけており、しけや波の高い状態は30日にかけて続く見込み。うねりを伴った高波に十分な注意が必要だ。

初物増えるが、週末以降は気温高い

　日本海側の各地は、1日（木）頃まで寒気の影響を受けやすい。特に、30日（火）～31日（水）にかけては、北日本を上空に強い寒気が流れ込み、山陰や北陸、東北南部といった地域でも、1000メートル級の山で雪となる所がありそうだ。変わりやすい空模様や落雷、突風に注意するだけでなく、気温低下に対しても気を配る必要がある。太平洋側の各地でも、週の後半にかけて朝の冷え込みが強まり、2日（金）は東京都心で今シーズン初めて気温が10℃を下回る見込み。

　今週は、北日本を中心に初冠雪や初霜など、冬の便りが続々と届くものと予想される。ただし、3日（土・文化の日）に全国的好天を迎える頃から、気温が平年より高めに転じる地域が多い見込み。北日本を中心に東・西日本でも、週末以降は気温が平年よりかなり高くなる可能性がある。今週から来週にかけては、気温の変化が大きくなるため、体調管理等に十分気を付けたい。(気象予報士・高橋　和也)