【MLB】ワールドシリーズMVPは3本塁打8打点ピアース「人生で一番楽しかった1年」

WS第5戦で二本塁打を放ち、MVPに輝いたRソックスのピアース【写真:AP】

メジャー12年目、7球団目でのつかんだ頂点

■Rソックス 5-1 ドジャース(日本時間29日・ロサンゼルス)

 第114回ワールドシリーズ第5戦が28日(日本時間29日)、ロサンゼルスのドジャースタジアムで行われ、レッドソックスが5-1でドジャースを下し、通算成績4勝1敗で2013年以来5年ぶりの世界一に輝いた。MVPに輝いたのは、シリーズ通算3本塁打8打点と打棒が爆発したスティーブ・ピアースだった。

 メジャー12年、7球団目でつかんだ栄冠だった。今季開幕を同地区ライバルのブルージェイズで迎えたが、6月28日(同29日)にトレード移籍。強打の一塁手として打線に厚みを加えた。

 ワールドシリーズ開幕後は、第3戦まで無安打と苦しんだが、27日(同28日)第4戦で8回に同点ソロを放つと、9回には2死満塁で前田健太投手から走者一掃の右中間二塁打を放ち、チームを勝利に牽引。そして、世界一に王手をかけて迎えたこの日の第5戦では、初回に左中間へ先制2ランを運び、2点リードの8回には同じく左中間へソロ弾を叩き込んだ。

 悲願のワールドシリーズ優勝を果たし、さらにMVPを受賞。授賞式でトロフィーを受け取ると「人生でい一番楽しかった1年だった。このチームで優勝ができてよかった」と満面の笑みを浮かべた。1955年に同賞が制定されてから、シーズン中に移籍した選手が受賞するのは、1969年のドン・クレンデノン(メッツ)以来、史上2人目の快挙。さらに、優勝チームでレギュラーシーズン中の出場が50試合以下だった野手がMVPを受賞するのは史上初の出来事だったという。(Full-Count編集部)

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