Rソックス・コーラ監督 新人監督のWS制覇は史上5人目

レッドソックスはワールドシリーズ第5戦に5対1で勝利し、4勝1敗で5年ぶりのワールドシリーズ制覇を成し遂げた。「バンビーノの呪い」から解放された2004年からの15シーズンで実に4度目の世界一。レッドソックスを率いたアレックス・コーラ監督は、ワールドシリーズを制した史上5人目の新人監督となった。

新人監督として初めてワールドシリーズを制したのは1924年にワシントン・セネタース(現ツインズ)を世界一に導いたバッキー・ハリス。この年が27歳のシーズンだったハリスは、正二塁手として活躍しながら兼任監督を務め、選手としては143試合に出場して打率.268、1本塁打、58打点、20盗塁、OPS.703という成績を残している。

その後、1946年カージナルスのエディ・ダイアー、1961年ヤンキースのラルフ・ハウク、2001年ダイヤモンドバックスのボブ・ブレンリーが新人監督としてワールドシリーズを制覇。2001年のダイヤモンドバックスはランディ・ジョンソン、カート・シリングの二本柱を擁してワールドシリーズ3連覇中のヤンキースに挑み、第7戦でルイス・ゴンザレスがマリアーノ・リベラからサヨナラタイムリーを放つという劇的な形でワールドシリーズ制覇を決めたため、激戦が繰り広げられたワールドシリーズとして記憶しているファンも多いかもしれない。

そして今年、昨季ベンチコーチとしてアストロズの世界一に貢献したばかりのコーラがレッドソックスの監督に就任し、ドジャースを4勝1敗で破って世界一に。プエルトリコ出身の監督としては史上初めてワールドシリーズを制した。レギュラーシーズン100勝のヤンキース、同103勝のアストロズ、ナ・リーグ西部地区5連覇のドジャースを相手に3度しか負けない見事な戦いぶり。指揮官の起用に応えた選手たちの頑張りも素晴らしかった。なお、1980年フィリーズのダラス・グリーンと1987年ツインズのトム・ケリーも監督としてのフルシーズン1年目でワールドシリーズを制しているが、前年途中から監督を務めているため、ここでは新人監督として扱っていない。

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