デグロムらの代理人を務めるバンワグネンがメッツの新GMに

この10年間、メッツはチーム内の有力選手の契約について、代理人のブロディ・バンワグネンと交渉を行ってきた。しかし、今オフ、メッツはこれまでと違う形でバンワグネンとの交渉を進めていた。そして、サンディ・アルダーソンに代わる新たなGMに就任することについてバンワグネンとの合意に至ったことが明らかになった。

現在の球界における有力な代理人の1人であるバンワグネンが、メッツのGMに就任することになった。現地の報道によると、メッツは新たなGMに就任することについてバンワグネンとの合意に至っており、ワールドシリーズが終了したことを受けて、今週中にも就任記者会見を行う予定となっている。

44歳のバンワグネンは、ジェイコブ・デグロム、ヨエニス・セスペデス、ティム・ティーボウといったメッツの選手のほか、ライアン・ジマーマン(ナショナルズ)、ロビンソン・カノー(マリナーズ)といった有力選手の代理人を務めている。代理人出身の人物がメジャーリーグ球団のフロント入りするケースは珍しく、過去を遡っても片手で数えられるほど。バンワグネンはメッツGM就任に伴って代理人の職を辞すことになっており、現在所属している「CAAスポーツ」の同僚に現在の顧客を引き継ぐようだ。

代理人からGMに転身したケースとしては2014年の秋にダイヤモンドバックスのGMに就任したデーブ・スチュワートの例が挙げられる。ただし、スチュワートは1987年から4年連続で20勝以上をマークした元メジャーリーガーであることに留意が必要だ。なお、スチュワートはザック・グレインキーの獲得など大型補強を施しながらもポストシーズン進出を果たすことができず、2016年シーズン限りで解任されている。

メッツの新GM候補については先日、候補者が3人に絞られたことが報じられていた。バンワグネン以外にはレイズの野球部門上級副社長であるチェイム・ブルーム、レンジャーズとブリュワーズでGMを務めた経験があるダグ・メルビンの2人が候補となっていた。

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