カブス・ハメルズのオプション行使濃厚 来季年俸2000万ドル

7月末の「ノン・ウエーバー・トレード・デッドライン」でレンジャーズからカブスへ移籍し、カブス加入後は12先発で防御率2.36という安定した活躍を見せたコール・ハメルズ。来季の契約は球団側に選択権のある年俸2000万ドルのオプションとなっているが、MLBネットワークのジョン・ヘイマンによると、カブスはこのオプションを行使する可能性が極めて高いようだ。

今季はレンジャーズで20試合に先発して5勝9敗、防御率4.72と不本意なシーズンを過ごしていたハメルズだが、カブス移籍後は本来のピッチングを取り戻して好投。特に8月は日本時間24日のレッズ戦で1失点完投勝利をマークするなど、6先発で4勝0敗、防御率0.69という素晴らしい活躍を見せた。シーズン通算では32先発で9勝12敗、防御率3.78となり、惜しくも4年連続の2ケタ勝利はならなかったものの、2年ぶりに規定投球回に到達し、防御率3点台も2年ぶり。34歳となった現在も強豪チームで先発ローテーションの一角を担うだけの実力が健在であることをアピールした。

移籍後の活躍を目にしたカブスは、オプションを破棄して600万ドルのバイアウトを支払うのではなく、オプションを行使して来季もハメルズに先発ローテーションの一角を担ってもらう方針を固めたようだ。オプションを破棄した場合、バイアウトの600万ドルは前所属先のレンジャーズが負担するため、カブスにはオプション破棄後、再契約を目指すという選択もあったはずだが、ハメルズが一旦フリーエージェントとなり、他球団へ流出する可能性を危惧したのではないだろうか。あるいは、34歳というハメルズの年齢もあり、オプション破棄後の複数年契約をそもそも想定していなかったのかもしれない。

いずれにしても、カブスはジョン・レスター、カイル・ヘンドリックス、ホゼ・キンターナ、ハメルズという今季の四本柱がそのまま残り、来季はここにダルビッシュ有やドリュー・スマイリーが戻ってくる。少なくとも今オフの移籍市場で先発投手の補強を目指す必要はなさそうだ。

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