神大発、コスメが反響 健やかな肌、守りたい

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 神奈川大学発ベンチャー企業「未来環境テクノロジー」(横浜市神奈川区)はこのほど、オリジナルの化粧品ブランド「PROUD BLUE」シリーズを発売した。同大が持つ特許技術で、界面活性剤を使わずに油と水を混ぜ合わせられる「三相乳化技術」を活用。幅広い年齢層が安心して使用できる商品で、発売以来大きな反響が寄せられている。 

 今回発表したのは、化粧水、美容ジェルなどの4種。これまでも別ブランドで基礎化粧品を展開していたが、同大学のオリジナルブランドとして再編。パッケージにスクールカラーを用いるなど、デザインも刷新した。

 新たに発表した顔・体用クリームの「センシティブモイスチュアクリーム」(100グラム、2500円)は、三相乳化技術を用いてワセリンを乳化したもの。主成分はワセリンと水で、腐敗防止のためにダイコン発酵エキスを用いるなど安全性にもこだわった。

 この商品は、皮膚科の医師から「ワセリンを乳化できないか」という相談を受けて開発。乳化することでワセリン特有のべたつきが解消され、さらさらした感触のため全身に塗りやすくなった。

 肌の乾燥・かゆみなどの悩みを持つ子どもを持つ親に特に喜ばれているという。他の商品にも高い保湿性があり、界面活性剤を使用していないため、肌トラブルを抱える人でも安心して使うことができる。

 現在は同社で注文を受け付けると同時に神奈川大学の生協での取り扱いを行っているが、医療機関や企業からも問い合わせが多く、同社では販路の拡大も検討中だ。また、来春には日焼け止めも発売予定だという。

 2017年に設立10周年を迎えた同社は神奈川大学が100%出資している企業体。「『三相乳化技術』の技術移転を通した社会貢献」をミッションとして掲げ、その収益の一部は同大学の教育基金に寄付されている。

 この技術を開発した、理学博士で同大学の田嶋和夫特別招聘教授は「これまでも食品や化粧品、農薬などさまざまな商品にこの技術を使ってもらったが、今回は反響の大きさに驚いている」と語る。「安全性には自信がある。多くの人に使ってもらいたい」

 このブランド立ち上げの中心となった、同大学研究支援部三相乳化技術研究開発プロジェクト研究員の今井洋子さんと宮坂佳那さんも「健やかな肌を守る商品を通じて、大学が持っている技術を知ってもらえれば」と話している。

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 モイスチュアジェル50グラム・2500円、モイスチュアローション150ミリリットル・2千円、モイスチュアハンドクリーム50グラム・1300円=いずれも税込み。問い合わせは同社電話045(488)3830。

発売中の化粧品を手にする今井さん、田嶋教授、宮坂さん(左から)=神奈川大