熱演! 悲恋物語「安珍清姫」 式見くんちで奉納

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 長崎市向町にある乙宮神社の秋の大祭「式見くんち」が29日あり、松崎自治会(森孝幸会長)に古くから伝わる寸劇「安珍清姫(あんちんきよひめ)」が奉納され、観客を沸かせた。
 式見地区には16自治会あり、8年に1度持ち回りで出し物を奉納している。「安珍清姫」は和歌山の道成寺に伝わる悲恋物語。旧式見村田舎郷(現四杖町)に約210年前に伝授されたとされる。
 着物など鮮やかな衣装をまとった総勢約60人が出演。宿場町の娘、清姫が修行僧の安珍に恋をし、一心不乱に追い掛けるさまを熱演した。演者同士の軽妙なやりとりに、観客からは笑いや拍手も起きた。
 毎年、くんちを楽しみにしている同市向町の山添サチ子さん(59)は「男の人が姫を演じていて見ほれた。物語に吸い込まれた」と感激していた。

寸劇「安珍清姫」を熱演する出演者ら=長崎市、乙宮神社