栃木県ドライバー、横断歩道の一時停止率最低 

わずか0.9%、JAFが全国調査

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横断歩道の前でドライバーに一時停止を呼び掛ける警察官ら(右奥)=29日午後、宇都宮市本町

 信号機のない横断歩道で車が一時停止した割合が、本県は全国で最下位だったことが29日までに、日本自動車連盟(JAF)の調査で分かった。全国平均が8・6%だったのに対し、本県は0・9%にとどまり、都道府県で唯一、1%を割った。道交法でも義務付けられている「歩行者優先」。調査結果を受け、県警などは29日、宇都宮市本町の横断歩道などでドライバーに意識の徹底を呼び掛けた。

 JAFは今年8、9月に、47都道府県で2カ所ずつの横断歩道を対象に調査を実施。横断歩道は交通量が毎分3~8台、制限速度40~60キロ、前後5メートル以内に交差点がないなどを条件に選んだ。職員が平日午前10時~午後4時、1カ所50回ずつ横断して、車が止まるかどうか調査したという。調査の具体的な日時や場所は非公開。

 調査結果によると、本県は0・9%で、1千台に9台が止まる計算になる。最も割合が高かったのは長野県の58・6%。近県の茨城県は9・2%で全国17位、群馬県は5・8%で29位だった。

 調査は2016年から実施しているが、各都道府県の数字を公表したのは今回が初めてという。全国平均は16年7・6%、17年8・5%、18年8・6%と推移している。

 本県の割合が低かったことについて、JAFは「分析しておらず分からない」。県警交通企画課も「原因は分からない」とする一方、「これを契機に、ピンチをチャンスに変えたい。違反の取り締まりを継続して強化する」とした。

 29日は県警、県、宇都宮市の計14人が参加。県庁前などの交差点や横断歩道の前で、ドライバーにチラシを配布しながら一時停止の徹底を訴えた。

 同課によると、県内で信号機のない横断歩道で車などにはねられた歩行者の死傷者は13~17年、計160人に上る。今年は25日現在で23人。