住友金属鉱山など住友グループ、「日暮別邸記念館」を一般公開

銅製錬の歴史、煙害克服活動など紹介

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 住友金属鉱山(社長・野崎明氏)と住友グループ19社は29日、愛媛県今治市四阪島で112年前に建築された「日暮別邸」を対岸の新居浜市王子町に移築。「記念館」として竣工および一般公開前の内覧会を実施した。

 日暮別邸は、1906年(明治39)に住友家第15代当主が四阪島での銅製錬の操業状況や煙害克服活動を視察するため建築された。

 その別邸を新居浜市の住友金属鉱山敷地内に移設し、同社の銅製錬や煙害克服への活動などを展示した「日暮別邸記念館」として11月1日から一般公開する。

 建物は三井住友建設と住友林業が2016年4月から30カ月をかけて解体・移送・建築した。木造2階建ての洋風建築で、外装や構造材は耐震建築のため新材を使ったが、応接間・食堂・寝室の床・壁・天井など内装のほとんどは旧来の材料(約1万点)を使った。

 同日午後行われた記念式典には野崎社長と、関係自治体の石川勝行新居浜市長、菅良二今治市長、玉井敏久西条市長や周辺住民代表など約90人が出席した。

 記者会見した野崎社長は「同じ新居浜市の別子銅山跡には銅鉱山の歴史館があり、日暮別邸記念館は銅製錬の歴史が見られる。山から海へ、海から島へという当社の歴史と、35年かけて煙害を根絶してきたCSR活動は住友の事業の考え方そのもの。日暮別邸はその象徴。新居浜の観光のランドマークや教育の場として活用していただきたい」と強調した。