Dバックスがゴールドシュミットのオプションを行使

日本時間10月30日、ダイヤモンドバックスはポール・ゴールドシュミットの来季契約オプション(年俸1450万ドル)を行使した。ゴールドシュミットは来季が契約最終年となるため、ダイヤモンドバックスがチーム再建に向かう場合は、球界を代表する一塁手をトレードで放出する可能性もある。

今季のゴールドシュミットは5月に打率.144という大不振に陥ったものの、その後は持ち直し、最終的には打率.290、33本塁打、OPS.922とほぼ例年通りの成績をマーク。6年連続でオールスター・ゲームにも選出され、オプション行使はダイヤモンドバックスにとって決して難しい決断ではなかったはずだ。ダイヤモンドバックスは2013年シーズンの開幕直前にゴールドシュミットと5年3200万ドル(2014~2018年)+オプション1年の契約を結んでおり、ゴールドシュミットは来季終了後に初めてフリーエージェントとなる。今オフのダイヤモンドバックスは、ゴールドシュミットの将来について大きな決断を迫られている。

1つ目の選択肢はゴールドシュミットをトレードしてしまうことだ。今オフ、ダイヤモンドバックスはパトリック・コービンやA.J.ポロックといった主力選手がフリーエージェントとなり、主力選手の顔ぶれが大きく変わることが予想されている。このタイミングでゴールドシュミットを放出し、チームの将来を担う若手有望株を手に入れるのは有力な選択肢の1つと言えるだろう。

2つ目の選択肢はゴールドシュミットとの契約を延長することだ。これまでのゴールドシュミットは格安とも言える契約のもとで素晴らしい活躍を見せてきた。ダイヤモンドバックスとしては、多少割高の契約でゴールドシュミットを引き留めても十分にお釣りがくるだろう。両者の間で契約延長に関する交渉が行われた形跡は見られないものの、今オフ、その交渉が開始されても決して不思議ではない。

そして、3つ目の選択肢はとりあえずゴールドシュミットをキープしておくことだ。来季のチーム成績が振るわなければ、夏場にゴールドシュミットを放出すればいいし、来季終了までゴールドシュミットとともに戦い、クオリファイング・オファーを提示してドラフトの補償指名権を狙うという戦略もある。いずれにしても、ダイヤモンドバックスの今後の方針次第で、ゴールドシュミットの将来は大きな影響を受けることになりそうだ。

© MLB Advanced Media, LP.