教訓、世界の同世代と共有へ 和歌山で高校生津波サミット

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「命を守るために何をすべきか伝えたい」と意気込む(左から)堀切美花さんと野呂文香さん、佐藤絵梨子教諭=29日、釜石市甲子町・釜石高

 本県の高校生が東日本大震災から得た「命を守る教訓」を深化させ、世界に発信する。国連が定めた「世界津波の日」(11月5日)に合わせ和歌山市で31日、11月1日に開かれる高校生サミット(和歌山県など主催)に釜石、宮古工、盛岡中央の8人が参加する。3回目の今回は震災当時、後方支援する内陸部にいた生徒の視点も加え、津波の恐怖や備え、早期避難の重要性を強調。世界中の同世代と教訓を共有する。

 海外48カ国から約250人、国内49校から約130人が参加。▽知識を得る▽災害に備え、意識を高める▽災害から生き抜く-の3分野で英語で討論する。

 釜石市甲子町の釜石(佐藤一也校長、生徒487人)から参加する野呂文香(あやか)さん、堀切美花さん(ともに2年)は同市の防災教育や「津波てんでんこ」による震災時の避難行動などを挙げ、災害への備えと命の教育の重要性を訴える。

「早めの避難の重要性を伝えたい」と準備に励む(左から)五十嵐亜輝さん、城内章吾さん、佐藤浩人さんと山野目弘元実習教諭=29日、宮古市赤前・宮古工高

 実在の地域が津波で浸水する様子を模型で再現し、実演を続ける宮古市赤前の宮古工(小原貴人校長、生徒174人)は、機械科3年の津波模型班の城内章吾さん、五十嵐亜輝さん、佐藤浩人さんが発表する。

 初参加の盛岡市みたけの盛岡中央(千葉研二校長、生徒862人)は、日向(ひなた)萌香さん、高田莉子さん、工藤有祐美さんの内陸で育った2年生3人が参加。釜石市や大槌町など現地で学んだ防災意識や避難時の心構えなどを発信する。