ジャイアンツがバムガーナー&サンドバルのオプションを行使

ワールドシリーズが終了してメジャーリーグはオフシーズンに突入。その初日、ジャイアンツはマディソン・バムガーナーとパブロ・サンドバルの来季の契約オプションを行使した。これにより、トレード等での放出がなければ、両選手は来季もジャイアンツの一員としてプレイすることになった。

バムガーナーは2012年4月に総額3500万ドルの5年契約(+オプション2年)を結んでおり、オプションを含めた契約最終年となる来季の年俸は1200万ドル。早い段階で長期契約を結んでいたため、バムガーナーの実績を考えると極めてチーム有利な契約となっている。ここ2シーズンは故障に悩まされ、2シーズン合計で10勝に終わっているバムガーナーだが、これまでの活躍を考えると十分にお釣りがくるだろう。

来季が30歳のシーズンとなるバムガーナーだが、ジャイアンツはこのエース左腕を放出するか、契約を延長するかの二択を迫られることになる。チームが再建に向かうのであれば、今オフあるいは来季中に若手有望株とのトレードで放出してしまうのがベストの選択肢となるが、バムガーナーとともに再び世界一を目指す道を選択するのであれば、契約延長交渉を開始することになるだろう。もしジャイアンツがバムガーナーの放出を選択するのであれば、近年は故障がちとはいえ、実績十分の左腕には数多くのチームから関心が寄せられるに違いない。

一方、サンドバルの来季年俸は1800万ドル。しかし、サンドバルは2014年オフにレッドソックスと5年9500万ドル(+オプション1年)の契約を結んだあと、昨年7月にレッドソックスを解雇されており、年俸の支払い義務はレッドソックスにある。ジャイアンツはメジャー最低年俸をサンドバルに支払うことで、一塁と三塁のバックアップを確保できるというわけだ。

ちなみに、サンドバルの2020年の契約は球団側に選択権のあるオプションとなっており、ジャイアンツがこのオプションを行使した場合の年俸は1700万ドル。なお、ジャイアンツがオプションを破棄するとバイアウト500万ドルがサンドバルへ支払われるが、これも負担するのはレッドソックスである。

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